column

お口の悩み

冷たいものがしみるのは知覚過敏?虫歯?歯周病?症状別セルフチェックと今すぐ試すべき応急対処法

2026.07.31

冷たいものがしみる症状は、知覚過敏、虫歯、歯周病のいずれかが原因です。知覚過敏は一過性の鋭い痛みが特徴で、虫歯は持続する鈍痛と甘いものへの反応、歯周病は歯茎の腫れや出血を伴います。応急処置として、知覚過敏用歯磨き粉の使用、冷たい飲食物の回避、柔らかいブラシでの優しい歯磨きが有効ですが、症状が続く場合は根本原因の特定と専門的治療が必要です。 「【歯が欠けた】緊急時の応急処置から最適な治療法、後悔しないための予防策まで徹底解説」もあわせてご覧ください。

冷たいアイスコーヒーを口に含んだ瞬間、歯にキーンとした痛みが走る。この経験に覚えがある方は少なくないでしょう。「疲れているからかな」「気のせいかもしれない」と見過ごしてしまいがちですが、歯がしみるという症状は身体からの明確な警告サインです。 「その口臭、「気のせい」じゃないかもしれません。あなたの歯が発するSOSサイン」もあわせてご覧ください。

しみる症状の背後には、知覚過敏、虫歯、歯周病という3つの主要な原因が隠れています。それぞれ症状の出方や進行の仕方が異なり、求められる対処法も違います。自己判断で放置すれば、症状は確実に悪化し、最終的には抜歯という結果を招くこともあります。

この記事では、症状別のセルフチェック項目と今すぐ実践できる応急処置、さらに根本的な解決に向けた専門的なアプローチまで、歯周病専門医の視点から詳しく解説します。 「もしかして歯周病?自覚しにくい口臭の原因と今すぐできる対策」もあわせてご覧ください。

知覚過敏・虫歯・歯周病の見分け方

知覚過敏の特徴と症状

知覚過敏は、歯の表面を覆うエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がって象牙質が露出したりすることで起こります。象牙質には無数の細い管(象牙細管)があり、ここを通じて外部刺激が神経に直接伝わるため、鋭い痛みが生じます。

知覚過敏の典型的な症状は、冷たいものに触れた瞬間に感じる一過性の鋭い痛みです。痛みは数秒から長くても数十秒で消失します。温かいものや甘いものには反応せず、特定の刺激に対してのみ敏感に反応する点が特徴です。また、歯ブラシの毛先が触れただけでも痛みを感じることがあります。

50代以降の方に多く見られる理由として、加齢に伴う歯茎の退縮や、長年の歯磨き習慣による摩耗があります。特に、力を入れすぎた横磨きを続けている方は、歯の根元がくさび状に削れる「くさび状欠損」を起こしやすく、これが知覚過敏の大きな原因となります。

虫歯による痛みのサイン

虫歯が原因で歯がしみる場合、知覚過敏とは異なる症状パターンが現れます。初期の虫歯では冷たいものに反応しますが、進行すると温かいものにも痛みを感じるようになります。さらに、何もしていない時でもズキズキと持続的な痛みが出てくるのが特徴です。

虫歯による痛みは、刺激がなくなった後も数分から数時間続くことがあります。特に夜間、横になると痛みが強くなる傾向があります。これは、頭部への血流が増えることで歯髄(歯の神経)の内圧が上がり、炎症が悪化するためです。

甘いものや酸っぱいものを食べた時にしみる症状も、虫歯の可能性を示唆します。虫歯菌が作り出す酸が歯を溶かし、その部分から刺激が神経に伝わることで痛みが生じます。また、食べ物が特定の歯に挟まりやすくなった、歯の表面に穴や黒ずみが見えるといった変化も虫歯のサインです。詳しくは「噛むと痛い、冷たいものがしみる…その歯の痛み、ヒビ割れ?それとも隠れ虫歯?徹底比較と診断法」で解説しています。

歯周病が原因の場合の特徴

歯周病による歯のしみりは、歯茎の炎症や退縮が引き金となって起こります。歯周病菌が歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)で繁殖すると、歯茎が腫れて出血しやすくなり、同時に歯茎が下がって歯の根元が露出します。この露出した根面は刺激に敏感で、冷たいものがしみる原因となります。

歯周病の特徴的なサインとして、歯磨き時の出血、歯茎の腫れや赤み、口臭の悪化、歯が長くなったように見えるといった症状があります。進行すると歯がグラグラと動くようになり、食事中に硬いものが噛みづらくなります。

50代以降の方で、複数の歯が同時にしみる場合は、歯周病による歯茎の全体的な退縮を疑う必要があります。歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ、痛みなく進行するため、しみる症状が出た時点ではすでに中等度以上に進行しているケースも少なくありません。詳しくは「歯茎の出血を『疲れのせい』で片付けるのが危険な理由:放置が招く歯周病の進行と全身リスク」で解説しています。

症状別セルフチェックリスト

知覚過敏かどうかを確認する項目

知覚過敏の可能性を見極めるために、次の項目を確認してください。冷たい飲み物や食べ物に触れた瞬間だけ痛みがあり、刺激がなくなると数秒以内に痛みが消える場合は知覚過敏の可能性が高いです。温かいものには反応せず、冷たいものだけに反応する点も重要な判断材料です。

歯ブラシの毛先が特定の歯に当たると一瞬痛む、冷たい空気を吸い込むと歯がしみる、歯茎が下がって歯の根元が見えている部分がある、歯磨きで力を入れて横に磨く癖があるといった項目に当てはまる数が多いほど、知覚過敏の可能性が高まります。

特に、歯の根元にくさび状の削れがある場合は、ブラッシング圧が強すぎる証拠です。また、酸性の強い飲食物を頻繁に摂取している方や、胃酸逆流の既往がある方も、エナメル質が酸蝕されて知覚過敏を起こしやすい傾向があります。

虫歯の可能性を疑うべきサイン

虫歯のセルフチェックでは、痛みの持続時間と刺激の種類が重要です。冷たいものだけでなく、温かいものや甘いものにも反応する場合は虫歯が進行している可能性があります。何もしていない時でもズキズキと痛む、夜間に痛みで目が覚める、鎮痛剤を飲まないと我慢できないといった症状は、虫歯が神経に達している危険信号です。

特定の歯に食べ物が挟まりやすくなった、歯の表面に黒ずみや穴が見える、以前治療した詰め物や被せ物の周囲がしみるといった変化も見逃せません。過去に治療した歯の下で二次虫歯が進行しているケースは、50代以降の方に非常に多く見られます。

フロスを通した時に引っかかる感覚がある、特定の部分だけフロスが毛羽立つといった症状も、歯と歯の間に虫歯ができている可能性を示します。これらの初期サインを見逃さず、早期に専門医の診察を受けることが、神経を残せるかどうかの分かれ目になります。

歯周病による症状の判別ポイント

歯周病のセルフチェックでは、歯茎の状態と全身的な症状の両方を観察する必要があります。歯磨きやフロス使用時に出血する、朝起きた時に口の中がネバネバする、口臭が気になるようになった、歯茎が赤く腫れぼったいといった症状は歯周病の典型的なサインです。

歯が以前より長く見える、歯と歯の間に隙間ができた、歯茎を押すと膿が出る、歯がグラグラと動くといった症状がある場合は、すでに歯周病が進行している証拠です。複数の歯が同時にしみる、全体的に冷たいものが食べづらくなったという場合も、広範囲にわたる歯茎の退縮を疑います。

また、糖尿病や喫煙習慣がある方、ストレスが多い生活を送っている方は歯周病のリスクが高まります。歯周病は全身の健康とも密接に関連しており、放置すると心疾患や糖尿病の悪化にもつながる可能性があります。 「【ストレスで歯が砕ける?】原因不明の痛みは「力の暴走」が原因かも。歯ぎしりが招く「破折」と「隠れ虫歯」の連鎖を断つ」もあわせてご覧ください。

今すぐ実践できる応急処置

知覚過敏用歯磨き粉の正しい使い方

知覚過敏専用の歯磨き粉には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった有効成分が含まれています。これらの成分は象牙細管を塞ぎ、刺激が神経に伝わるのを遮断する働きがあります。使用開始から効果を実感するまでには1〜2週間程度かかるため、継続使用が重要です。

効果を最大限に引き出すために、歯磨き後はすぐにうがいをせず、歯磨き粉の成分を口の中に留めるようにします。軽く吐き出す程度にとどめ、水でのすすぎは最小限にしてください。また、しみる部分に歯磨き粉を指で直接塗り込む方法も有効です。

ただし、知覚過敏用歯磨き粉は研磨剤が少なく設計されているため、着色汚れが気になる場合は週に数回、通常の歯磨き粉と併用する工夫も必要です。また、症状が改善しない場合や悪化する場合は、虫歯や歯周病が隠れている可能性があるため、早めに歯科医院を受診してください。

食生活での注意点と避けるべきもの

歯がしみる症状がある間は、冷たい飲食物の温度を少し常温に近づけるだけでも痛みを軽減できます。氷入りの飲み物を避ける、アイスクリームを少し溶かしてから食べるといった工夫が有効です。また、酸性度の高い柑橘類、炭酸飲料、スポーツドリンク、ワインなどは歯の表面を溶かし、症状を悪化させるため控えめにします。

硬い食べ物を強く噛むと、歯に亀裂が入ったり既存のひび割れが広がったりする危険があります。ナッツ類、氷、硬いせんべいなどは避け、食材は小さく切って奥歯でゆっくり噛むようにしてください。また、食後すぐの歯磨きは避け、30分程度経ってから優しくブラッシングすることで、酸で柔らかくなったエナメル質を守ることができます。

甘いものの頻繁な摂取も、虫歯のリスクを高めます。間食の回数を減らし、食べたら口をゆすぐ習慣をつけることで、口腔内のpHバランスを保つことができます。詳しくは「『もう手遅れかも』と感じるあなたへ。実は『唾液』が鍵だった!諦めていた歯を救う新常識」で解説しています。

正しいブラッシング方法への切り替え

歯がしみる時は、ブラッシング方法の見直しが不可欠です。硬い歯ブラシを使っている場合は、すぐに柔らかめ、または普通の硬さに変更してください。毛先が広がった古い歯ブラシは歯茎を傷つけやすいため、月に1回の交換が理想です。

力を入れすぎた横磨きは、歯の表面を削り知覚過敏を悪化させます。鉛筆を持つように歯ブラシを軽く握り、毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させるように磨きます。1〜2本ずつ丁寧に磨くイメージで、力は150〜200グラム程度(歯ブラシの毛先が少ししなる程度)に抑えます。

電動歯ブラシを使用する場合は、圧力センサー付きのモデルを選ぶと力の入れすぎを防げます。また、歯茎が下がっている部分や知覚過敏が強い部分は、特に優しく扱う必要があります。歯磨き後に痛みが増すようであれば、ブラッシング圧が強すぎる証拠です。

症状が続く場合に疑うべき原因

歯ぎしり・食いしばりによる影響

夜間の歯ぎしりや日中の無意識な食いしばりは、歯に過剰な力を加え続け、エナメル質のひび割れや象牙質の露出を引き起こします。歯ぎしりの力は体重の数倍にも達し、歯の表面が削れたり、歯の根元に応力が集中してくさび状欠損ができたりします。

朝起きた時に顎がだるい、歯がしみる、頭痛や肩こりがあるといった症状は、歯ぎしりや食いしばりのサインです。また、歯の噛む面が平らにすり減っている、舌や頬の内側に歯の跡がついているといった所見も見られます。ストレスが多い生活を送っている方、仕事で集中する時間が長い方は特に注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりによる歯のダメージは、知覚過敏だけでなく、歯の破折や顎関節症のリスクも高めます。マウスピース(ナイトガード)の使用は、歯を保護し症状の進行を止める有効な手段です。詳しくは「体重以上の破壊力!寝てる間に数百キロの歯ぎしりが全身を蝕む現代社会の隠れた脅威と対策」で解説しています。

歯の亀裂や微細なひび割れ

歯の表面に入った微細なひび割れ(クラック)は、肉眼では見えにくく、レントゲンでも検出できないことがあります。しかし、このひびから刺激が神経に伝わり、強い痛みを引き起こすことがあります。特に、神経の治療を受けた歯や大きな詰め物がある歯は、構造的に弱くなっており、ひび割れを起こしやすい状態です。

ひび割れによる症状の特徴は、噛んだ時に鋭い痛みがある、噛む力を緩めた瞬間に痛む、特定の角度や方向で噛むと痛いといったものです。冷たいものがしみる症状に加えて、このような噛み合わせ時の痛みがある場合は、歯の亀裂を疑う必要があります。

ひび割れの診断には、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)や特殊な染色液を使った精密検査が必要です。ひび割れの程度によっては、早期に処置すれば被せ物で保存できますが、放置して亀裂が深くなると抜歯が避けられなくなります。

詰め物・被せ物の劣化や不適合

過去に治療した詰め物や被せ物は、経年劣化によって歯との間に隙間ができることがあります。この隙間から唾液や細菌が侵入し、内部で二次虫歯が進行したり、刺激が神経に伝わったりして痛みを引き起こします。特に、10年以上前に装着した金属の詰め物は、金属の収縮や腐食により不適合を起こしやすい傾向があります。

詰め物の周囲がしみる、フロスが引っかかる、詰め物が取れかかっている感じがするといった症状がある場合は、早めの再治療が必要です。また、詰め物と歯の境界に段差ができていると、そこに汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 「【50代女性必読】骨粗鬆症の薬を飲む前に「歯科へ行く」べき決定的な理由:顎骨壊死のリスクをゼロにする賢い選択」もあわせてご覧ください。

再治療を先延ばしにすると、虫歯が神経に達し、根管治療や抜歯が必要になる可能性があります。泉岳寺駅前歯科クリニックでは、マイクロスコープを用いた精密診断により、詰め物の適合状態を正確に評価し、必要最小限の治療で歯を守る取り組みを行っています。

専門医による根本的な解決アプローチ

精密検査による原因の特定

歯がしみる症状に対して、泉岳寺駅前歯科クリニックではまず徹底的な精密検査を行います。視診や触診だけでなく、デジタルレントゲン、CT撮影、マイクロスコープによる拡大観察を通じて、痛みの真の原因を突き止めます。特に、複数の歯がしみる場合や症状が複雑な場合は、包括的な検査が不可欠です。

知覚過敏、虫歯、歯周病、歯の亀裂、噛み合わせの問題など、複数の要因が重なっているケースも少なくありません。例えば、歯ぎしりによって歯がすり減り、そこから虫歯が進行し、さらに歯周病も併発しているといった複合的な状態です。このような場合、表面的な対症療法では根本解決にはなりません。

検査結果をもとに、「なぜ今この症状が出ているのか」「どこから治療すべきか」「将来的にどんなリスクがあるか」を明確にし、患者様と共有します。デジタルツールを活用した視覚的な説明により、ご自身の口腔内の状態を正確に理解していただくことが、治療への納得と安心につながります。

知覚過敏への専門的治療法

知覚過敏の治療では、まず象牙細管を塞ぐ薬剤の塗布を行います。高濃度フッ素や知覚過敏抑制剤を歯の表面に塗ることで、刺激の伝達を遮断します。軽度の場合は数回の処置で症状が改善しますが、効果が不十分な場合はレジン(歯科用プラスチック)で露出した根面を覆う処置を行います。

歯茎の退縮が著しく、審美的な問題もある場合は、歯周外科治療による歯茎の再生も選択肢となります。歯周病専門医としての経験から、CTG(結合組織移植術)やFGG(遊離歯肉移植術)といった歯周組織再生療法により、下がった歯茎を回復させることが可能です。

また、歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、カスタムメイドのマウスピースを作製し、夜間の過剰な力から歯を保護します。さらに、噛み合わせの調整や矯正治療によって力のバランスを整えることで、根本的な原因を取り除くことができます。

虫歯治療と歯周病治療の統合アプローチ

虫歯が原因でしみる場合、進行度に応じた治療を行います。初期虫歯であれば、MI(ミニマルインターベンション)治療により、削る量を最小限に抑えながら精密に虫歯を除去し、セラミックやレジンで修復します。マイクロスコープを用いることで、健康な歯質を残しながら虫歯だけを確実に取り除くことが可能です。

虫歯が深く神経に達している場合は、根管治療が必要になります。泉岳寺駅前歯科クリニックでは、ラバーダム防湿とマイクロスコープを使用した精密根管治療により、再発リスクを最小限に抑えます。神経を取った歯は脆くなるため、治療後はセラミッククラウンで補強し、長期的な安定を図ります。

歯周病が原因の場合は、THP(トータルヘルスプログラム)に基づいた徹底的な歯周病治療を行います。まず、歯周ポケット内の細菌を除去するスケーリング・ルートプレーニングを実施し、炎症をコントロールします。中等度から重度の歯周病では、エムドゲインやリグロスを用いた歯周組織再生療法により、溶けた骨や歯茎の回復を促します。詳しくは「もう『その場しのぎ』は卒業!『口腔の根本問題』を解決し、未来の健康を創る方法」で解説しています。

再発を防ぐための長期的ケア

定期メインテナンスの重要性

治療が終わった後も、再発を防ぐためには定期的なメインテナンスが不可欠です。虫歯も歯周病も細菌感染症であり、日々のセルフケアだけでは取り除けないバイオフィルム(細菌の塊)が蓄積します。専門的なクリーニング(PMTC)により、このバイオフィルムを除去することで、口腔内環境を健康に保つことができます。

メインテナンスの頻度は、お口の状態やリスクによって異なりますが、一般的には3〜4ヶ月に1回が推奨されます。歯周病のリスクが高い方や、過去に重度の歯周病治療を受けた方は、1〜2ヶ月ごとのメインテナンスが必要です。定期的にチェックすることで、小さな変化を早期に発見し、大きな問題になる前に対処できます。

また、メインテナンス時には噛み合わせのチェックや、ブラッシング指導、食生活のアドバイスも行います。患者様一人ひとりの生活習慣やリスク因子を考慮したオーダーメイドのケアプランを提供することで、「治療の繰り返し」から抜け出し、生涯にわたって自分の歯で食事を楽しめる未来を実現します。

セルフケアの質を高める方法

自宅でのセルフケアは、口腔健康の土台です。正しいブラッシング技術を身につけることが最優先ですが、それに加えてフロスや歯間ブラシの使用も欠かせません。歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届かず、虫歯や歯周病が最も発生しやすい場所です。1日1回、就寝前のフロス習慣をつけることで、リスクを大幅に減らせます。

電動歯ブラシは、正しく使えば手磨きよりも効率的にプラークを除去できます。特に、超音波機能付きのモデルや圧力センサー付きのモデルは、知覚過敏のある方にも適しています。ただし、電動歯ブラシに頼りすぎず、細かい部分は手用歯ブラシで補うことも大切です。

さらに、フッ素配合の歯磨き粉やフッ素洗口液を活用することで、エナメル質の再石灰化を促進し、虫歯予防効果を高めることができます。唾液の分泌を促すために、よく噛んで食事をする、水分をこまめに摂るといった生活習慣も重要です。

噛み合わせと全身健康の関係

噛み合わせのバランスが崩れると、特定の歯に過剰な力がかかり、知覚過敏や歯の破折、顎関節症などを引き起こします。また、噛み合わせの問題は頭痛、肩こり、姿勢の歪みといった全身症状にもつながります。歯がしみる症状の背景に、噛み合わせの不調和が隠れているケースは決して少なくありません。

矯正治療や補綴治療によって噛み合わせを整えることは、単に見た目を改善するだけでなく、力の分散を適切にし、歯の寿命を延ばすことにつながります。50代以降の方でも、マウスピース矯正などの目立たない方法で治療が可能です。仕事を続けながら、周囲に気づかれずに口元を整えたい方にとって、有効な選択肢となります。

噛み合わせの評価には、咬合分析や顎関節の検査が必要です。泉岳寺駅前歯科クリニックでは、デジタル技術を活用した精密な診断により、機能と審美性を両立した治療計画を立案します。詳しくは「顎のカクカク音は身体からの警告|放置すると悪化する顎関節症の初期サイン・根本原因・今すぐできる対処法」で解説しています。

泉岳寺駅前歯科クリニックの包括的治療

歯周病専門医による精密診断

歯周病は、歯がしみる症状の背後に潜む重大な疾患の一つです。日本歯周病学会認定医として、私は数多くの重度歯周病患者様の治療に携わってきました。歯周病は初期段階では自覚症状が乏しく、痛みやしみといった症状が出た時点では、すでに骨が溶け始めている可能性があります。

泉岳寺駅前歯科クリニックでは、歯周ポケット検査、レントゲン、CT撮影を組み合わせた包括的な歯周病診断を行います。骨の吸収状態を3次元的に把握し、どの歯がどの程度リスクにさらされているかを正確に評価します。この情報をもとに、抜歯を避けるための再生治療や、長期的な予後を見据えた治療計画を提案します。

他院で「抜歯しかない」と言われた歯でも、歯周組織再生療法や骨造成術によって保存できる可能性があります。患者様の大切な歯を一本でも多く残すために、専門医としての知識と技術を駆使した最善の治療を提供します。

包括的歯科治療による根本解決

歯がしみる症状は、単独の問題ではなく、虫歯、歯周病、噛み合わせ、生活習慣といった複数の要因が絡み合っている場合がほとんどです。対症療法的に痛い部分だけを治療しても、根本原因が放置されたままでは、また別の場所が悪くなる「モグラ叩き」の繰り返しになります。

泉岳寺駅前歯科クリニックでは、包括的歯科治療(The Masterpiece Model)に基づき、口腔内全体を一つのシステムとして捉えます。細菌コントロール、力のコントロール、審美性と機能性の両立を図りながら、「もう二度と治療で悩まない」口腔環境を作り上げます。

治療のゴールは、痛みを取ることではなく、10年後、20年後も健康な歯で食事を楽しみ、自信を持って笑える未来を手に入れることです。そのために必要な投資と時間を惜しまず、最善の治療を提供することが、私たちの使命だと考えています。

タイパ重視のエグゼクティブ向け治療

経営者や管理職の方にとって、時間は最も貴重な資産です。何度も通院を繰り返す従来の治療スタイルではなく、可能な限り通院回数を減らし、1回の治療時間を濃密にする「タイパ重視」の治療プランを提案します。精密検査を初回に集約し、治療計画を明確にすることで、無駄な時間を削減します。

また、デジタル技術の活用により、治療の精度とスピードを両立します。iTero(口腔内スキャナー)による型取りは、従来の印象材を使った方法に比べて快適で正確です。セラミック修復物の設計もデジタルで行うため、仮歯の期間を短縮し、最終的な被せ物の適合精度も向上します。

忙しい日々の中でも、確実に結果を出し、将来的な再治療リスクを最小化する。それが、泉岳寺駅前歯科クリニックが提供する価値です。港区、品川区、目黒区にお住まいで、「もう治療で時間を無駄にしたくない」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問

知覚過敏と虫歯の見分け方は?

知覚過敏は冷たいものに触れた瞬間だけ鋭い痛みがあり、数秒で消失します。虫歯は温かいものや甘いものにも反応し、痛みが持続する傾向があります。また、何もしていない時にズキズキ痛む場合は虫歯が進行している可能性が高いです。自己判断が難しい場合は、早めに歯科医院で精密検査を受けることをおすすめします。

応急処置で症状は完全に治りますか?

知覚過敏用歯磨き粉や食生活の改善は一時的な症状緩和には有効ですが、根本原因を解決するものではありません。症状が1〜2週間続く場合や悪化する場合は、虫歯、歯周病、歯の亀裂などの深刻な問題が隠れている可能性があります。専門医による診断と適切な治療が必要です。

歯周病でも歯がしみることがあるのですか?

はい、歯周病が進行すると歯茎が下がり、歯の根元が露出します。根面はエナメル質で覆われていないため刺激に敏感で、冷たいものがしみる原因となります。歯磨き時の出血、歯茎の腫れ、口臭といった症状を伴う場合は、歯周病を疑い早急に歯周病専門医の診察を受けてください。

歯ぎしりが原因で歯がしみることはありますか?

歯ぎしりや食いしばりは、歯に過剰な力を加え続けることでエナメル質にひびが入ったり、歯の根元がくさび状に削れたりします。これにより象牙質が露出し、知覚過敏の症状が出ます。朝起きた時の顎のだるさや頭痛がある場合は、歯ぎしりの可能性があるため、マウスピースによる保護が有効です。

他院で抜歯と言われた歯でも残せる可能性はありますか?

歯周病専門医による高度な治療技術を用いれば、保存できる可能性があります。エムドゲインやリグロスといった歯周組織再生療法により、溶けた骨や歯茎の再生を促すことができます。ただし、歯の状態や全身の健康状態によって適応が異なるため、精密検査による正確な診断が必要です。

セラミック治療は知覚過敏の解決に有効ですか?

知覚過敏が歯の欠損や古い詰め物の劣化によって起こっている場合、セラミック修復は非常に有効です。セラミックは生体親和性が高く、歯との適合が良好で隙間からの刺激を遮断できます。また、審美性にも優れているため、機能回復と同時に美しい口元を実現できます。マイクロスコープを使った精密治療により、長期的な安定が期待できます。

定期メインテナンスの頻度はどのくらいが理想ですか?

一般的には3〜4ヶ月に1回が推奨されますが、歯周病のリスクが高い方や過去に重度の歯周病治療を受けた方は、1〜2ヶ月ごとのメインテナンスが必要です。定期的な専門的クリーニングにより、バイオフィルムを除去し、虫歯や歯周病の再発を防ぐことができます。患者様の口腔状態に合わせた最適な頻度を提案します。

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
Page top