column 歯周病

【歯周病セルフチェック】あなたは大丈夫?隠れたサインを見つける簡単診断&危険度別対策

2025.07.06

隠れた歯周病に気づいてる?あなたの歯ぐきは大丈夫?

歯周病は国民病!初期症状に気づきにくいそのワケとは

「歯周病」と聞くと、特別な病気のように感じるかもしれません。でも、実は日本人の成人の約8割が歯周病にかかっている、またはその予備軍と言われています[1]。まさに国民病と呼べるほど、とても身近な病気なんです。

これほど多くの人が患っているのに、なぜ歯周病は「静かなる病気(サイレントキラー)」と呼ばれるのでしょうか?その最大の理由は、初期症状にほとんど痛みがなく、自覚症状が出にくいことにあります。

歯ぐきが少し赤く腫れたり、歯磨きの時にわずかに出血したりしても、「疲れているのかな」「歯磨きの力が強すぎたのかも」と、多くの人は軽く考えてしまいがちです。しかし、このささいなサインこそが、歯周病の始まりである「歯肉炎」の兆候であることがほとんどなんです。

痛みがなければ、わざわざ歯科医院に行こうとは思いませんよね。そうして放置している間に、炎症は歯ぐきだけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)にまで静かに、そして確実に進行していきます。歯槽骨が溶け始めても、多くの場合、痛みは感じません。気づいた時には歯がグラグラしたり、歯ぐきからが出たりと、かなり進行した状態になっていることも少なくないんです。

放置厳禁!歯周病が全身に及ぼす意外な悪影響

「歯ぐきの病気」と聞くと、お口の中だけの問題だと思われがちです。しかし、それは大きな間違いです。歯周病菌や歯ぐきの炎症がもたらす影響は、口の中にとどまらず、全身の健康にまで深刻な悪影響を及ぼすことが、近年の研究で次々と明らかになっています。

歯周病と関連が指摘される主な全身疾患

  • 糖尿病: 歯周病と糖尿病は、相互に影響し合う関係にあります。歯周病の炎症が血糖コントロールを悪化させ、糖尿病の合併症リスクを高めることが指摘されています[2]。
  • 心臓病・脳卒中: 歯周病菌や歯ぐきの炎症物質が血流に乗り、血管にダメージを与えることで、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める可能性があります[3]。
  • 誤嚥性肺炎: 特に高齢者の方の場合、お口の中に増殖した歯周病菌が、誤って気管に入り込むことで誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります[4]。

これらの詳細や他の関連疾患については、当院の**歯周病と全身疾患に関するページ**でさらに詳しく解説しています。お口の中の健康が、いかに私たちの全身の健康を左右するか、お分かりいただけたでしょうか。

なぜ今、セルフチェックが必要なのか?

このように、痛みがないまま静かに進行し、全身にも影響を及ぼす歯周病。だからこそ、早期発見が非常に重要になります。しかし、初期症状に気づきにくいとなれば、「どうやって早く見つけるの?」と疑問に感じるかもしれません。

そこで役立つのが、ご自宅で手軽にできるセルフチェックです。もちろん、専門家による定期的な歯科検診は不可欠ですが、日々の変化にご自身で気づくことが、歯周病を悪化させないための最初の、そして最も大切な一歩となります。

この後ご紹介するセルフチェックリストは、あなたが自身の歯ぐきの状態を客観的に把握し、歯周病のリスクレベルを知るための羅針盤となるでしょう。もし一つでも当てはまる項目があれば、それはあなたの歯ぐきが発している「SOSサイン」かもしれません。この機会に、ご自身の歯と健康を守るための行動を始めましょう。


歯周病セルフチェックリスト:見逃しがちなサインを徹底診断

こんな症状に心当たりはありませんか?【チェックリスト】

歯周病は、初期にはほとんど症状がないため、進行に気づきにくい病気です。しかし、実はあなたの歯ぐきや口の中には、歯周病が進行していることを示す小さなサインが隠れていることがあります。

今から挙げる項目の中に、心当たりのあるものがいくつあるか、ぜひチェックしてみてください。それぞれの症状がなぜ歯周病のサインなのかも、あわせて解説していきます。

歯周病セルフチェックリスト

歯ぐきに関する症状
  • 歯磨き中や硬いものを食べた時に歯ぐきから出血することがある
  • 歯ぐきが赤く腫れている、またはブヨブヨしている
  • 歯ぐきが下がって、歯が長くなったように感じる
  • 歯ぐきに白い膿が出ることがある、またはを絞り出すことができる
歯に関する症状
  • 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった
  • 冷たいものや熱いものが歯にしみることがある(知覚過敏)
  • 歯がグラグラする、または以前より動くようになった
  • 歯並びが変わってきた、または歯の間に隙間ができてきた
  • 朝起きた時に顎が疲れている、または歯が痛いと感じることがある(歯ぎしり・食いしばり)
口の中全体・その他に関する症状
  • 常に口臭が気になると言われる、または自分で感じる
  • 朝起きた時に口の中がネバつく、唾液が粘っこい
  • 喫煙習慣がある(タバコを吸う)
  • 家族(親や兄弟など)に歯周病の人がいる
  • 糖尿病と診断されている、または血糖値が高いと指摘されたことがある
  • ストレスを多く感じる、または睡眠不足が続いている

歯周病のサインを見極めるポイント

上記のチェックリストで当てはまる項目があった方は、もしかしたら歯周病が進行しているかもしれません。ここでは、それぞれの症状がなぜ歯周病のサインとなるのか、そのメカニズムを簡単に解説します。

各症状が示す歯周病の兆候

歯ぐきからの出血や腫れ

健康な歯ぐきは薄いピンク色で引き締まっていますが、歯周病菌による炎症が起こると、歯ぐきは赤みを帯びて腫れ上がり、少しの刺激でも出血しやすくなります。これは、体内の免疫細胞が歯周病菌と戦っている証拠です[5]。

歯ぐきの退縮と歯が長くなったように見える

歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊され、それに伴って歯ぐきが下がってきます。これにより、歯の根元が露出して「歯が長くなった」ように見えたり、歯と歯の間に隙間ができたりします。

歯ぐきからの膿の排出

歯ぐきからが出るのは、歯周ポケットの奥深くで細菌感染がかなり進行し、体がそれと戦った結果として白血球の死骸や細菌の塊が溜まっている状態です。これは歯周病が中等度以上に進んでいる危険なサインです[6]。

歯のグラつきや歯並びの変化

歯周病によって歯を支える骨の破壊がさらに進むと、歯が不安定になりグラつき始めます。また、歯を支える力が弱まることで、全体の歯並びが少しずつ変化することもあります。

歯ぎしり・食いしばりによる影響

歯ぎしりや食いしばりといった過度な力が歯にかかると、歯を支える組織に負担がかかり、歯周病の進行を早める可能性があります[7]。特に、既に歯周病で骨が弱っている場合、その影響はより顕著になります。朝起きた時の顎の痛みや歯の痛みは、これらの習慣があるサインかもしれません。

口臭や口のネバつき

歯周病菌は、口の中で特定種類のガス(揮発性硫黄化合物など)を発生させます。これが独特の不快な口臭の原因となります[8]。また、歯周病菌の活動によって唾液の質が変化し、朝起きた時などに口の中がネバつく感じが強くなることがあります。

知覚過敏

歯ぐきが退縮して歯の根元が露出すると、その部分はエナメル質で覆われていないため、冷たい飲み物や歯ブラシの刺激が直接神経に伝わりやすくなり、しみることがあります。

その他のリスク因子

喫煙は歯周病の最大のリスク因子の一つです[9]。タバコに含まれる有害物質が歯ぐきの血流を悪化させ、免疫機能を低下させるため、歯周病にかかりやすく、また進行を早めます。糖尿病があると、歯周病の治療効果が出にくくなることが知られていますし、ストレス睡眠不足も免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる要因となります[10][11]。

あなたの「気づかないうちに進行する歯周病」とは?

歯周病は、このように多岐にわたるサインを見せてくれますが、多くの場合、それらのサインはごく初期には気づきにくいものです。そして、痛みを伴わないまま進行するため、「サイレントキラー(静かなる病気)」という異名を持つほど、ひそかに、しかし確実にあなたの歯を蝕んでいきます。

「まさか自分が歯周病だなんて」と思っている方も、実は既に歯周病が進行しているかもしれません。特に、チェックリストに複数の項目が当てはまった方は、既に歯周病が初期段階を超え、治療が必要な状態である可能性が高いです。

このセルフチェックはあくまで目安です。ご自身の状態を正確に把握し、適切な対策を講じるためには、やはり歯科医院での専門的な診断が不可欠です。次の章では、あなたのチェック結果に応じた歯周病の「危険度」を判定し、その危険度に応じた具体的な対策について解説していきます。


チェック結果でわかる!あなたの歯周病「危険度」と進行度

チェック項目が少ないあなたへ:軽度歯周病(安心レベル!)

お疲れ様でした!前章のセルフチェックリストで、当てはまる項目が0〜1個だったあなたは、現時点での歯周病の危険度が低い「安心レベル」にあると言えるでしょう。これは、比較的軽度歯周病、あるいはまだ歯肉炎(歯周病のごく初期段階で、歯ぐきにのみ炎症がある状態)にとどまっている可能性が高いです[12]。日頃の口腔ケアがしっかり行き届いている証拠かもしれません。素晴らしいです!

しかし、ここで安心して油断は禁物です。歯周病は、たとえ今は症状がなくても、不適切なケアや生活習慣の変化によって誰にでも進行する可能性を秘めた病気です。現在の良好な状態を維持するためにも、これからも日々の丁寧なセルフケアを続け、口腔内の清潔を保つことが非常に重要です。

また、ご自身では気づかない小さな変化や、セルフケアだけでは除去できない歯石などが存在することもあります。そのため、「安心レベル」のあなたも、ぜひ定期的な歯科検診を習慣にしてください。プロの目で定期的にチェックしてもらうことで、将来のリスクをさらに低減し、健康な歯ぐきを長く維持することができます。


いくつか当てはまったあなたへ:中等度歯周病(要注意レベル!)

セルフチェックリスト当てはまる項目が2〜4個程度あったあなたは、**「要注意レベル」**に該当します。もしかしたら、中等度歯周病が既に進行している可能性があります。この段階では、歯ぐきの炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで広がり、骨の吸収が始まっていることが考えられます[12]。

この段階では、まだ強い痛みを感じていない方もいるかもしれません。しかし、歯槽骨の吸収が始まっている可能性が高い時期です。もし放置してしまうと、さらに症状が悪化し、より深刻な状態へと進行してしまう恐れがあります。

「要注意レベル」の今こそが、歯周病の進行を食い止めるための非常に重要なタイミングです。日々のセルフケアを見直すことはもちろん大切ですが、この段階では、歯科医院での専門的な検査と初期治療が不可欠です。

歯科医院では、歯周ポケットの深さや骨の状態を正確に診断し、ご自身では取り除けない歯石プラークを徹底的に除去する**「スケーリング」「ルートプレーニング」**といった処置を行います。これにより、歯周病菌を大幅に減らし、炎症を鎮めることができます。**PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)などの専門的なクリーニングも非常に有効です。これらの初期治療は、当院の歯周病治療**ページで詳細をご確認いただけます。

早期に対処すればするほど、治療期間も短く、身体的・経済的な負担も少なく済む可能性が高まります。この機会を逃さず、ぜひ一度歯科医院を受診し、適切なアドバイスと治療を受けてください。


多くの項目が当てはまったあなたへ:重度歯周病(危険レベル!今すぐ歯科医院へ)

セルフチェックリスト当てはまる項目が5個以上あった、または「歯ぐきから膿が出ることがある」「歯がグラグラする」といった重篤な症状に心当たりのあるあなたは、残念ながら**「危険レベル」に該当します。この状況は、重度歯周病が進行しており、既に歯槽骨**の破壊がかなり進んでいる可能性が極めて高いことを示しています[12]。このまま放置すれば、大切な歯を失ってしまうリスクが非常に高まっています。

また、前章でもお伝えしたように、口腔内の重度な炎症は、糖尿病心臓病といった全身疾患の悪化にも繋がりかねません。が出ている場合は、感染がさらに広がり、顎の骨の奥や顔全体にまで影響が及ぶ「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」などの重篤な状態に陥る可能性もあります[13]。

**「危険レベル」**のあなたは、もはや自己判断や自宅でのケアだけで改善を期待できる段階ではありません。一刻も早く歯科医院を受診し、専門家による精密な診断と、緊急性をもって専門的な治療を開始することが、ご自身の歯と全身の健康を守るための唯一の選択肢です。

不安や恐怖を感じるかもしれませんが、放置するリスクの方がはるかに高いことをご理解ください。泉岳寺駅前歯科クリニックの**歯周病治療**ページでは、重度の歯周病に対する専門的な治療についても詳しく解説しています。まずはご相談ください。


危険度別対策:今日から始める効果的な歯周病ケアと治療

軽度歯周病(安心レベル)のあなたへ:健康な歯ぐきを維持する予防ケア

セルフチェック歯周病危険度が低い「安心レベル」(軽度歯周病)だったあなた。おめでとうございます!現在、お口の中は比較的健康な状態を保てているようです。しかし、この状態を長く維持するためには、日々の予防ケアが非常に重要になります。歯周病は生活習慣病の一種であり、油断すると誰にでも忍び寄る可能性があるからです。

健康な歯ぐきを維持するための具体的な予防ケアについては、当院の**予防歯科・定期検診お口のクリーニング・歯石取り(PMTC)**でさらに詳しく解説しています。

健康な歯ぐきを維持するためのポイント

  • 正しい歯磨き習慣の徹底: 毎日の歯磨き歯周病予防の基本中の基本です。歯と歯ぐきの境目に毛先を45度の角度で当て、小刻みに優しく振動させる**「バス法」**が推奨されています[14]。力を入れすぎず、優しく丁寧に磨きましょう。
  • デンタルフロス・歯間ブラシの活用: 歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯周ポケットの奥深くに潜む歯垢(プラーク)の約4割しか除去できません[15]。残りの汚れを徹底的に除去するには、デンタルフロスや歯間ブラシの活用が不可欠です。
  • 定期的な歯科検診とプロによるPMTC: どんなに丁寧にセルフケアをしても、ご自身では取り除けない歯垢歯石、そして「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の塊が存在します。これらを徹底的に除去し、口腔内環境をリセットするためには、プロによる定期的なメンテナンスが不可欠です[16]。

中等度歯周病(要注意レベル)のあなたへ:セルフケアの見直しと専門家のサポート

セルフチェックで**「要注意レベル」(中等度歯周病)**に当てはまったあなたは、歯周病が進行し始めている可能性が高いです。この段階で適切な対策を講じることが、歯周病の悪化を防ぎ、将来的に歯を失うリスクを減らすために非常に重要になります。

症状の進行を食い止めるための対策

  • セルフケアの徹底的な見直しと再指導: 自己流の歯磨きでは磨き残しが多く、歯周病菌の温床になっているかもしれません。歯科医院歯科衛生士から個別にブラッシング指導を受けることを強くおすすめします。あなたの口腔内の特徴に合わせた、より効果的な歯磨きの方法や、デンタルフロス歯間ブラシの適切な使い方を習得しましょう。
  • 歯科医院での精密検査: ご自身でできるケアには限界があります。この「要注意レベル」の段階では、歯科医院での精密検査が不可欠です。歯周ポケットの測定、レントゲン撮影などを行い、現在の歯周病の正確な状態を把握します。
  • 歯石除去(スケーリング)とルートプレーニング: 診断後に行われるのが、歯周基本治療と呼ばれる初期治療です。歯の表面や歯周ポケットに付着した歯石を専門の器具で徹底的に除去する**「スケーリング」、さらに歯の根の表面にこびりついた歯石や細菌の毒素を除去する「ルートプレーニング」を行います。これにより、歯周病菌の数を減らし、歯ぐきの炎症を効果的に鎮めます[17]。これらの処置は、当院の歯周病治療**ページで詳細をご確認いただけます。

重度歯周病(危険レベル)のあなたへ:早急な受診と専門的な治療のすすめ

セルフチェックで**「危険レベル」(重度歯周病)に該当したあなた、そして「歯ぐきからが出る」「歯がグラグラする**」といった重篤な症状がある方は、一刻も早く歯科医院を受診してください。この段階では、歯周病が重度に進行しており、ご自身の歯を失うリスクが非常に高い状態です。

放置せず、今すぐ専門家へ

  • 自己判断・自宅ケアの限界: このレベルでは、自己判断や自宅でのケアだけでは決して改善しません。放置すればするほど、歯の喪失だけでなく、感染が拡大し、全身の健康にも深刻な影響が及ぶ可能性が高まります。
  • 専門的な歯周病治療の必要性: 歯科医院では、精密検査の結果に基づいて、あなたの歯周病の進行度に応じた専門的な治療が行われます。
    • 歯周外科治療: 歯周ポケットが非常に深い、あるいは骨の破壊が進んでいる場合には、歯周外科治療が検討されます。例えば、フラップ手術では歯ぐきを一時的に開いて、肉眼で確認しながら深い部分の歯石や病的な組織を徹底的に除去します[18]。
    • 歯周組織再生療法: 失われた歯槽骨(歯を支える骨)を回復させることを目的とした歯周組織再生療法も選択肢の一つです[19]。これは、骨補填材やエムドゲインなどの特殊な材料を用いて、骨の再生を促す治療法で、歯の寿命を延ばす可能性があります。

これらの詳細な治療法は、当院の**歯周病治療**ページでご確認ください。不安や恐怖を感じるのは当然ですが、放置するリスクの方がはるかに高いことをご理解ください。勇気を出して一歩踏み出すことが、あなたの歯と全身の健康を守るための最も賢明な選択です。


歯周病から歯と全身を守るために:泉岳寺駅前歯科クリニックの専門治療

歯周病認定医による精密診断とオーダーメイド治療

セルフチェック歯周病のリスクに気づいても、ご自身だけで解決できることには限界があります。歯周病は、その進行度合いや口腔内の状態によって、必要な治療が大きく異なります。だからこそ、専門家による正確な診断と、あなたに合ったオーダーメイドの治療が不可欠です。

泉岳寺駅前歯科クリニックには、日本歯周病学会認定医が在籍しています。認定医は、歯周病に関する深い知識と豊富な経験を持つ、いわば歯周病治療のスペシャリストです。

認定医による精密診断のメリット

  • 隠れたリスクの発見: 一般的な歯科医師では見落としがちな、歯周病の初期のサインや、複雑な進行状況を的確に診断します。
  • 正確な進行度の把握: 歯周ポケットの深さ、歯槽骨の吸収度合い、炎症の活動性などを綿密に検査し、あなたの歯周病の正確なステージを把握します。
  • 全身状態を考慮した治療計画: 口腔内の状態だけでなく、糖尿病などの全身疾患の有無や生活習慣なども考慮し、あなたにとって最も効果的で安全な治療計画を立案します。

当院の**歯周病治療に関する詳細もぜひご覧ください。また、当院のドクター紹介**ページでは、認定医の詳細な情報をご確認いただけます。


痛みに配慮!安心して受けられる歯周病治療の流れ

「歯科治療痛みがあるのではないか」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。泉岳寺駅前歯科クリニックでは、患者さんのそうした不安に寄り添い、痛みに最大限配慮した治療を心がけています。

痛みを軽減するための取り組みと最新設備

  • 表面麻酔の活用: 注射の前に歯ぐきに塗るタイプの麻酔を使用し、針が刺さる際のチクッとした痛みを軽減します。
  • 電動麻酔器の導入: 麻酔液をゆっくりと一定の速度で注入することで、圧力が原因となる痛みや不快感を少なくします。
  • 細い針の使用: 可能な限り細い針を使用することで、痛みをさらに軽減します。
  • 歯科用CTによる精密な治療: 当院では、歯科用CTなどの最新設備を完備しています。肉眼では見えない顎の骨の構造や神経・血管の位置を立体的に把握でき、より正確で安全な治療を行うことが可能です。これにより、の原因となる根の先の病巣や複雑な炎症なども的確に診断し、不必要な負担を減らした治療を提供できます。

当院の**虫歯治療ページや親知らずの抜歯ページでも、痛みに配慮した治療精密診断**に関する情報をご確認いただけます。


再発させない!治療後の予防と長期的なメンテナンス

歯周病治療は、症状を改善するだけでなく、その後の**「再発防止」が非常に重要です。せっかく治療歯ぐきが健康を取り戻しても、適切なケアを怠れば、再び歯周病菌**が増殖し、症状がぶり返してしまう可能性があるからです。

治療後の健康維持のために

  • 継続的なセルフケアの徹底: 治療によって改善された口腔環境を維持するためには、日々の丁寧なセルフケアが不可欠です。歯科医院で指導された正しい歯磨きの方法、デンタルフロス歯間ブラシの使い方を毎日実践し、磨き残しがないように心がけましょう。
  • 定期的なプロフェッショナルケア(PMTC・定期検診): ご自身でのケアだけでは、どうしても落としきれない歯石や、細菌の塊であるバイオフィルムが存在します。これらは、歯周病の再発の温床となります。そのため、歯科医院での**定期的なプロフェッショナルクリーニング(PMTC)**が非常に重要です[20]。専門の機器と技術でこれらの頑固な汚れを徹底的に除去し、口腔内を清潔に保ちます。

症状がなくても、3ヶ月〜6ヶ月に一度の定期的な受診を推奨しています[21]。泉岳寺駅前歯科クリニックの**予防歯科・定期検診、そしてお口のクリーニング・歯石取り(PMTC)**ページも併せてご覧ください。

私たちは、患者さんと歯科医院が二人三脚で協力し、治療で得られた健康な口腔環境を長期的に維持できるよう、全力でサポートいたします。


まとめ:セルフチェックで歯周病を早期発見!健康な未来はあなたの行動から

ここまで、歯周病がいかに身近でありながら、初期には気づきにくい「サイレントキラー」であるか、そして放置することの危険性について詳しく解説してきました。歯周病は、ただ歯を失うだけでなく、糖尿病心臓病脳卒中といった全身の健康にも深く関わることが、多くの研究で明らかになっています。

今回ご紹介したセルフチェックリストで、あなたはご自身の歯周病リスクを客観的に把握できたはずです。もし当てはまる項目があったなら、それはあなたの歯ぐきが発している大切なSOSサインです。たとえ今、痛みがなくても、が出ている場合は特に注意が必要であり、すでに歯周病が進行している可能性が高いことを意味します。

セルフチェックは、あくまでリスクに気づくための第一歩です。歯周病は、ご自身でのケアだけでは根本的な解決が難しい病気です。正確な診断と適切な治療のためには、やはり歯科医院での専門的な検査と治療が不可欠となります。

歯周病は、早期に発見し、適切な治療予防ケアを継続することで、その進行を食い止め、大切な歯を長く守ることができます。日々の正しい歯磨きデンタルフロス・歯間ブラシの活用といったセルフケアはもちろん重要ですが、それに加えて、歯科医院での定期的な検診や**プロによるクリーニング(PMTC)**が、健康な口腔環境を維持するための鍵となります。

あなたの歯ぐきの健康は、豊かな食生活を楽しみ、自信を持って笑顔を見せるための大切な土台です。そして、全身の健康へと繋がる入り口でもあります。

泉岳寺駅前歯科クリニックでは、日本歯周病学会認定医が、患者さん一人ひとりの状態に合わせた精密な診断とオーダーメイドの治療を提供しています。痛みに配慮した治療や、治療後の長期的なメンテナンスサポートを通じて、あなたの歯周病を根本から改善し、健康な未来を守るお手伝いをいたします。

もし今回セルフチェックをして、少しでも不安を感じた方は、どうかためらわないでください。あなたの歯と全身の健康を守るために、ぜひ一度、泉岳寺駅前歯科クリニックにご相談ください。私たちは、あなたの「歯ぐきは大丈夫?」という問いに、専門知識と技術でお応えします。


よくある質問(FAQ):歯周病セルフチェックと歯ぐきの健康

歯周病セルフチェックを行う中で、様々な疑問や不安が生まれるかもしれません。ここでは、患者さんからよく寄せられる質問にお答えし、皆さんの疑問を解消して、適切な行動へと繋げるお手伝いをします。

Q1: セルフチェックで当てはまる項目が多い場合、すぐに歯医者に行くべきですか?

A: はい、強くおすすめします。

セルフチェックで当てはまる項目が多い場合、特に「歯ぐきから膿が出る」「歯がグラグラする」といった症状がある場合は、歯周病がかなり進行している可能性が高いです。痛みがないからと放置すると、歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響が及ぶリスクが高まります。

自己判断せずに、できるだけ早く歯科医院受診し、専門的な診断と適切な治療を受けることが、ご自身の歯と健康を守るための最も賢明な選択です。

Q2: 歯周病の治療は痛いですか?

A: 泉岳寺駅前歯科クリニックでは、痛みに最大限配慮した治療を心がけています。

「歯科治療痛みがある」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。当クリニックでは、患者さんの不安を軽減するため、様々な工夫を凝らしています。

痛みを軽減する当院の取り組み

  • 表面麻酔の使用: 注射の前に歯ぐきに塗る麻酔を使用し、針が刺さる際のチクッとした痛みを和らげます。
  • 電動麻酔器の導入: 麻酔液をゆっくりと一定の速度で注入することで、圧力が原因となる痛みを軽減します。
  • 細い針の使用: 可能な限り細い針を使用することで、痛みをさらに軽減します。

また、治療中も患者さんの状態を常に確認し、痛みがないかなど細やかに声かけを行います。ご不安な点があれば、遠慮なくお申し出ください。

Q3: 歯周病は一度治せば、もう心配ありませんか?

A: 残念ながら、一度治しても再発する可能性があります。継続的なケアが重要です。

歯周病は生活習慣病の一つであり、治療によって症状が改善しても、適切なケアを怠ると再発する可能性があります。歯周病菌は口腔内に常に存在しているため、油断すると再び増殖してしまうからです。

治療後の健康な状態を維持するためには、以下の2つの柱が不可欠です。

歯周病の再発を防ぐために

  • 日々の丁寧なセルフケア: 歯科医院で指導された正しい歯磨き方法、デンタルフロス歯間ブラシの活用を毎日実践し、磨き残しがないように心がけましょう。
  • 定期的な歯科検診とプロフェッショナルクリーニング(PMTC): ご自身では除去しきれない歯石や、細菌の塊であるバイオフィルムは、歯周病の再発の温床となります。歯科医院での定期的なPMTCでこれらを徹底的に除去し、口腔内を清潔に保つことが非常に重要です[22]。

症状がなくても、3ヶ月〜6ヶ月に一度の定期的な受診を推奨しています[23]。患者さんと歯科医院が二人三脚で協力し、長期的に歯ぐきの健康を維持していきましょう。

Q4: 歯周病が原因で歯を失った場合、治療法はありますか?

A: はい、様々な治療法があります。

もし歯周病の進行によって残念ながら歯を失ってしまった場合でも、失われた歯の機能を回復させるための治療法はいくつかあります。

失われた歯の治療法

  • インプラント治療: 顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。まるでご自身の歯のようにしっかりと噛めるようになり、周囲の歯に負担をかけないのが特徴です。
  • ブリッジ: 失われた歯の両隣の歯を削って土台とし、橋渡しをするように人工の歯を被せる治療法です。
  • 入れ歯: 取り外し式の人工の歯で、失われた歯を補います。部分入れ歯と総入れ歯があります。

どの治療法が最適かは、お口の状態や患者さんのご希望によって異なります。まずは歯科医師にご相談いただき、それぞれの治療法のメリット・デメリットを十分に理解した上で、ご自身に合った方法を選択することが大切です。

Q5: 喫煙と歯周病は関係ありますか?

A: はい、喫煙は歯周病の最大のリスク因子の一つです。

喫煙は、歯周病の発症リスクを大幅に高め、進行を早めることが科学的に証明されています。

喫煙と歯周病の関係

  • 歯ぐきの血流悪化: タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきの血流を悪化させます。これにより、歯ぐきに必要な栄養や酸素が届きにくくなり、歯周組織の抵抗力が低下します。
  • 免疫機能の低下: 喫煙は体の免疫機能も低下させるため、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。
  • 症状が見えにくい: 喫煙者の歯ぐきは血流が悪いため、炎症が起きていても出血しにくい傾向があります。これにより、歯周病のサインが見えにくく、発見が遅れて重症化しやすいという特徴があります。

もし喫煙習慣がある場合は、禁煙することが歯周病予防・治療において非常に有効です。歯科医院では、禁煙に関するサポートも行っていますので、ぜひご相談ください。


泉岳寺駅前歯科クリニックのご案内

歯周病セルフチェックでご自身の歯ぐきの状態が気になった方、またはすでに症状でお悩みの方は、ぜひ私たち泉岳寺駅前歯科クリニックにご相談ください。

泉岳寺駅A3出口から徒歩1分の好立地

当クリニックは、都営浅草線・京急本線泉岳寺駅A3出口からわずか徒歩1分という非常に便利な場所にあります。駅を出てすぐの好立地なので、お仕事帰りや、お買い物などのついでにもお気軽にお立ち寄りいただけます。

また、当院は東京都港区に位置しており、JR高輪ゲートウェイ駅品川駅からもアクセスが良い**ため、幅広い地域の患者さんにご来院いただいています。

泉岳寺駅前歯科クリニックの強み

歯周病認定医による専門治療

当クリニックには、日本歯周病学会認定医が在籍しています。歯ぐきからの出血といった歯周病の症状に対し、精密な診断と高度な専門治療を提供しています。初期の歯肉炎から進行した歯周病、そして歯周組織再生療法まで、患者さん一人ひとりの症状に合わせた最適な治療計画をご提案し、大切な歯を守るお手伝いをいたします。

当院の**歯周病治療**に関する詳細もぜひご覧ください。

痛みに配慮した精密な治療

「歯科治療痛みがあるのではないか」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。泉岳寺駅前歯科クリニックでは、歯ぐき痛みや腫れでお辛い患者さんにも安心して治療を受けていただけるよう、痛みに最大限配慮しています。表面麻酔や電動注射器など、最新の技術と機器を導入し、麻酔時の不快感を最小限に抑える工夫を行っています。

また、歯科用CTなどの最新設備を完備しており、肉眼では見えない顎の骨の状態や、歯ぐきの詳細な形状まで正確に把握できます。これにより、の原因となる根の先の病巣や複雑な炎症なども的確に診断し、より精密で再発リスクの少ない治療を可能にしています。

当院の**虫歯治療ページや親知らずの抜歯ページでも、痛みに配慮した治療精密診断**に関する情報をご確認いただけます。

予防歯科と継続的なメンテナンス

私たちは、治療後の「治す」ことだけでなく、その後の「守る」ことにも力を入れています。歯周病の再発を防ぎ、口腔内の健康を長期的に維持するためには、治療後の継続的なケアが不可欠です。

定期的なクリーニング検診(PMTC)を通じて、ご自身では除去しきれない歯石バイオフィルムを徹底的に除去し、虫歯や歯周病の予防をサポートいたします。当院の**予防歯科・定期検診、そしてお口のクリーニング・歯石取り(PMTC)のページもぜひご覧いただき、生涯にわたって健康な歯ぐき**と歯を維持していきましょう。

ご自身の歯と歯ぐきのことでお悩みでしたら、お気軽に泉岳寺駅前歯科クリニックへご相談ください。


参考文献

[1] 日本歯周病学会. 歯周病とは. (最終アクセス日: 2025年7月19日).

[2] Preshaw, P. M., et al. (2012). Periodontitis and diabetes: a two-way relationship. Diabetologia, 55(1), 21-31.

[3] Lockhart, P. B., et al. (2012). Periodontal disease and atherosclerotic vascular disease: a systematic review. Journal of Periodontology, 83(4), 589-602.

[4] AHA/ASA Scientific Statement. (2012). Periodontal disease and atherosclerotic vascular disease: a scientific statement from the American Heart Association. Circulation, 125(20), 2548-2570.

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[23] Newman, M. G., et al. (2018). Carranza’s Clinical Periodontology. Elsevier. (歯ぎしり・食いしばりに関する記述)

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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