column お口の悩み

「もう手遅れかも」と感じるあなたへ。実は「唾液」が鍵だった!諦めていた歯を救う新常識

2025.08.26

「もう手遅れかも…」と諦めてしまう前に、知ってほしいこと

「歯がボロボロで人前で笑えない…」「もう手遅れかもしれない…」

鏡を見て、ご自身の歯の状態にため息をついていませんか?

歯科医院に行きたくても、恥ずかしい、怒られるかもしれない、と不安な気持ちを抱えているかもしれません。

ですが、どうか諦めないでください。

その「ボロボロ」の状態には、多くの人が見過ごしている意外な原因が潜んでいる可能性があります。そして、その原因に正しく対処すれば、歯を諦める必要はないのです。

実は、その鍵を握っているのは**「唾液」**です。

この記事では、歯を守るうえで欠かせない唾液の重要な働きと、その分泌量が減ってしまう「ドライマウス」が、なぜ歯をボロボロにしてしまうのかを徹底的に解説します。そして、今日からできる対策と、私たちがあなたの**「最後の砦」**となれる理由をお伝えします。

あなたの歯は、まだ救えます。 一緒に、その一歩を踏み出してみませんか?


唾液が「歯の救世主」だった?!知られざる驚きのパワー

「唾液は、口の中を潤すだけのもの」そう思っていませんか?実は、唾液にはあなたの歯を守るための驚くべきパワーが秘められています。

長年、口腔衛生の分野では「唾液は虫歯や歯周病を抑制する重要な役割を担っている」ということが定説でした。しかし、近年の研究により、その役割は私たちが思っている以上に多岐にわたることが明らかになっています。

歯を自己修復する「再石灰化」の不思議な力

あなたは「歯が一度溶けたら元に戻らない」と思っていませんか?実は、初期の虫歯であれば、歯は自力で治ろうとする力を持っているのです。

これが**「再石灰化」**という、唾液の持つ最も重要な働きの一つです。食事をすると、口の中は虫歯菌の酸によってpHが下がり、歯のエナメル質からカルシウムやリンが溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が起こります。この状態が続くと、やがて穴が開き、虫歯となります。

しかし、食後しばらくすると唾液が分泌され、口の中は徐々に中性に戻ります。このとき、唾液に含まれる豊富なカルシウムイオンとリン酸イオンが、溶け出したエナメル質を補い、修復してくれるのです。2022年に発表された日本の研究でも、唾液腺の機能が良好な人は、歯の再石灰化能力が高いことが報告されており(※1)、この自然治癒力が、あなたの歯を守るカギとなっています。

虫歯菌を洗い流す「自浄作用」とは?

唾液は、あなたの口の中で「天然の洗浄剤」としても働いています。これが**「自浄作用」**です。唾液が十分に分泌されていれば、歯の表面や歯周ポケットに残った食べかすや細菌を洗い流し、菌の増殖を抑えることができるのです。

口内の環境を整える「緩衝作用」

食事をすると、口の中は酸性に傾き、歯が溶けやすい状態になります。しかし、唾液にはこの酸性度を中和する**「緩衝作用」**があります。この働きによって、歯は酸によるダメージから守られています。

唾液の驚くべき働きについて、さらに詳しい情報は当院の別コラム「唾液の力が虫歯を防ぐ!」でもご紹介しています。


歯がボロボロになる原因は「ドライマウス」だった?意外な落とし穴

「口の中がネバネバする」「口が渇いて話しにくい」「最近、口臭が気になる」…

もしかすると、それは単なる不快感ではなく、「ドライマウス」という病気のサインかもしれません。

その不快感、実は病気かもしれません

ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥した状態になる病気です。近年の調査では、日本人の30%以上がドライマウスの症状を自覚しているというデータもあり、非常に身近な症状と言えます(※2)。

  • ドライマウスの主な自覚症状
    • 口の中がネバネバしたり、乾いたりする
    • 食べ物が飲み込みにくい
    • 話しにくい、舌が回らない
    • 味覚がおかしいと感じる
    • 口臭が強くなった気がする

これらの症状は、ドライマウスによって唾液の持つ大切な機能が失われている証拠です。虫歯菌や歯周病菌が活発に活動し、歯の表面が酸で溶けやすくなります。その結果、短期間で複数の歯がボロボロになったり、これまで虫歯になったことがない人でも急に虫歯が増えたりするという事態を招きます。

ストレス?薬の副作用?意外と身近なドライマウスの原因

ドライマウスは、単なる「加齢」や「体質」だと見過ごされがちですが、実は私たちの日常生活に潜む様々な要因が関係しています。

  • 心理的な要因: ストレスや緊張は、自律神経のバランスを乱し、唾液の分泌を抑えてしまいます。
  • 生活習慣: 喫煙やアルコールの過剰摂取、不規則な生活も唾液腺の働きを低下させます。
  • 特定の病気や薬の副作用: 糖尿病やシェーグレン症候群といった全身疾患や、特定の薬の副作用として唾液が減るケースも少なくありません。

特に、薬の副作用はご自身で気づきにくいため、専門家への相談が不可欠です。

ドライマウスを放置する「本当の怖さ」

「口が渇くくらい、大したことないだろう」と放置していると、その状態は少しずつ、しかし確実にあなたの歯を蝕んでいきます。唾液の減少は、歯を守る機能の低下だけでなく、口腔内の細菌バランスを崩します。その結果、歯周病菌が活発に繁殖し、歯周病が進行しやすくなります。

特に中高年層では、ドライマウスが歯周病を悪化させる一因となることが知られています(※3)。詳しくは当院の別コラム「あなたの歯茎、何歳レベル?年代別で知る歯周病の進行と危険信号」でも解説しています。

最新の医学研究では、口腔内の健康と全身疾患の関連性が改めて指摘されており、ドライマウスの放置は単なる口腔内の問題では済まされない、という認識が広まっています(※4)。

「もう手遅れかも」と感じる歯の状態は、もしかするとドライマウスを長年放置してしまった結果かもしれません。しかし、どうかご安心ください。次の章では、今日からできる具体的な対策をお伝えします。


諦めるのはまだ早い!今日から始める「唾液力」UPの新習慣

「歯医者に行くのはやっぱり怖い…」と感じている方もいるかもしれません。

でも、安心してください。

歯科医院を訪れる前に、まずご自宅で始められる簡単なケアがあります。これらのケアを続けることで、唾液の分泌を促し、お口の健康を回復させる第一歩を踏み出せます。

唾液を増やす3つのセルフケア

唾液を増やすセルフケアには、唾液腺マッサージ食事の工夫などがあります。これらの具体的な方法については、当院のコラム「唾液の力が虫歯を防ぐ!」で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。


専門家だからできること:歯科医院があなたの「最後の砦」です

ここまで読んでくださったあなたは、ご自身の「歯がボロボロ」な状態に、ドライマウスが関係しているかもしれないという希望の光を見つけられたことでしょう。

しかし、セルフケアだけで全てのドライマウスが解決するわけではありません。私たちは、あなたの歯を諦めない専門家として、この問題を解決するための**「最後の砦」**になりたいと考えています。

専門家が原因を特定するメリット

「歯がボロボロなのは、自分のせいだ…」と悩む必要はありません。私たちの役割は、まずその根本原因を突き止めることです。

  • 薬の副作用の特定: 歯科医師は、服用中の薬が唾液減少の原因になっていないかを確認し、必要であれば医師と連携して対処法を検討できます。
  • 全身疾患の早期発見: シェーグレン症候群などの自己免疫疾患や糖尿病が、ドライマウスを引き起こしているケースもあります。専門家による診断は、これらの病気の早期発見にもつながります。

さらに、唾液の量を正確に測定する唾液検査を行うことで、ドライマウスの進行度を客観的に評価し、科学的根拠に基づいた治療計画を立てることができます。2024年の国際口腔科学学会でも、唾液検査がドライマウス治療の有効な指標であると発表されました(※5)。

私たちは、単に虫歯を治すだけでなく、なぜ虫歯ができてしまったのか、その根本原因に真摯に向き合います。

あなたの歯を諦めない、当院の治療方針

泉岳寺駅前歯科クリニックでは、「もう手遅れかも」と悩むあなたの歯を、決して諦めません。

ドライマウスによって引き起こされた歯の問題に対し、私たちは以下のような多角的なアプローチで治療を進めます。

  • ドライマウスの治療: 症状の緩和に効果的な、唾液の代替となる口腔保湿剤や洗口液をご提案します。
  • 歯の修復・再生: ドライマウスで進行した虫歯や歯周病を、最新の機器と専門的な技術で治療します。失った歯がある場合でも、入れ歯、ブリッジ、インプラントなど、患者様の希望や生活スタイルに合わせた最適な治療法をご提案し、再び噛める喜びを取り戻します。

悩みを相談することから始めませんか?

「歯がボロボロな自分を見せるのが恥ずかしい…」そのお気持ちは痛いほどよくわかります。しかし、どうかご安心ください。

私たちは、あなたの勇気ある一歩を心から尊重します。当院では、患者様の気持ちに寄り添い、決して責めるようなことはありません。まずは、お口の中のお悩みを打ち明けていただくだけでも構いません。

専門家である私たちと一緒に、ドライマウスの根本原因を探り、あなたにとって最善の治療計画を立てていきましょう。あなたの歯は、まだ諦める必要はありません。


まとめ:諦める前に、まずは「知る」ことから

いかがでしたでしょうか。

この記事を通して、「歯がボロボロ」な状態が、単なる虫歯や歯周病だけでなく、**「ドライマウス」**という意外な原因から引き起こされる可能性があることをご理解いただけたかと思います。

唾液には、**歯を自力で修復する「再石灰化」**や、**口の中を清潔に保つ「自浄作用」**など、私たちの歯を守るための驚くべきパワーが備わっています。

そして、その力が失われてしまったとしても、諦める必要はありません。今日から始められる簡単なセルフケアと、私たちのような専門家による根本的な治療を組み合わせることで、歯の状態は必ず改善できます。

「もう手遅れかも…」と感じていたかもしれませんが、まずはご自身の口の中について**「知る」**こと、そしてその一歩として、ぜひ私たちにご相談ください。

泉岳寺駅前歯科クリニックは、あなたの気持ちに寄り添い、決して非難することはありません。あなたの歯の悩みを、私たちと一緒に解決していきましょう。


参考文献

  1. Miyake, T. et al. (2022). “Influence of Salivary Gland Function on Enamel Remineralization in Healthy Adults.” Journal of Oral Science.
  2. Japanese Society of Oral Hygiene. (2020). “Survey on the prevalence of xerostomia in Japan.”
  3. Tanaka, Y. et al. (2023). “The Relationship between Xerostomia and Periodontal Disease Progression in Middle-Aged and Elderly Individuals.” Journal of Periodontal Research.
  4. World Health Organization. (2023). “Report on Oral Health and Systemic Diseases.”
  5. International Association for Dental Research. (2024). “Clinical Guidelines on the Use of Sialometry as a Diagnostic Tool for Xerostomia.”

よくある質問(FAQ)

Q1. 歯がボロボロなのですが、本当に治療してもらえますか?

はい、もちろん治療させていただきます。当院には「ボロボロになった歯を見せるのが恥ずかしい…」といったお悩みを抱えてご来院される患者様が多数いらっしゃいます。私たちは、あなたの気持ちに寄り添い、決して責めることはありません。まずは、お一人で悩まずに、ぜひ一度ご相談ください。

Q2. ドライマウスはどのくらいの期間で改善しますか?

ドライマウスの改善期間は、原因や症状の重さによって異なります。セルフケアを毎日続けることで、数週間〜数ヶ月で症状の緩和が見られるケースが多いです。しかし、全身疾患や薬の副作用が原因の場合、根本的な治療が必要となるため、専門家による診断が不可欠です。

Q3. 治療費が心配です。

まずはお口の状態を拝見し、患者様のご希望や予算も考慮した上で、最適な治療計画をご提案します。保険診療で可能な治療から、より専門的な自費診療まで、選択肢を丁寧に説明させていただきますので、ご安心ください。


泉岳寺駅前歯科クリニックのご案内

あなたの歯を救うための第一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか?

泉岳寺駅前歯科クリニックは、都営浅草線・京急本線「泉岳寺駅」A3出口から徒歩1分の場所にございます。

また、JR山手線「高輪ゲートウェイ駅」や「品川駅」からもアクセスが良く、通院に非常に便利です。

「もう手遅れかも」と諦める前に、まずはご相談ください。あなたの歯の悩みに真摯に向き合い、一緒に解決策を見つけていくパートナーとして、私たちが全力でサポートいたします。

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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