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インプラント成功の鍵はCTにあり!安全・確実な手術のための精密検査の全て

2025.08.03

1. インプラント成功への第一歩は「精密検査」から始まる理由

1-1. インプラント治療、「なんとなく」で進めると後悔する?

近年、歯を失った際の選択肢として、インプラント治療を選ぶ方が増えています。天然の歯に近い噛み心地と見た目の美しさから、「第二の永久歯」とも呼ばれ、多くの方に支持されています。しかし、その一方で、「インプラントにすれば全て解決」という安易な考えで治療を進めてしまうと、思わぬ落とし穴に直面し、後悔してしまうケースも少なくありません。

例えば、情報不足のまま費用だけで歯科医院を選んでしまい、術後に痛みや腫れが長引いたり、最悪の場合、インプラントが脱落してしまったりといったトラブルも報告されています。このような事態は、患者さんにとって経済的な負担だけでなく、心身にも大きなストレスを与えてしまいます。インプラント治療は、外科手術を伴う高度な医療行為であり、「なんとなく」進めるにはあまりにもリスクが大きいと言えるでしょう。後悔しないための大前提は、治療を始める前の徹底した準備と精密な診断にあります。「あなたのインプラント治療は本当に安全ですか?」と、今一度自問自答してみてください。

1-2. なぜ「精密検査」がインプラント治療の成否を左右するのか

インプラントは、顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。この特殊性から、通常の虫歯治療や入れ歯治療とは異なり、非常に高い精密さが求められます。

顎の骨の中には、神経や血管が複雑に走行しており、また、骨の状態(量、質、密度)も患者さん一人ひとり大きく異なります。これらの「見えない部分」を事前に正確に把握せずに手術を進めることは、神経損傷による麻痺や血管損傷による大量出血など、重大な合併症のリスクを伴います。実際、これらのリスクは、術前の精密検査が不十分であった場合に高まることが指摘されています。

そこで、精密検査が果たす役割は、まさに「インプラント治療の羅針盤」と言えるでしょう。見えないリスクを「見える化」し、患者さん個々の口腔内の状態に合わせた最適な治療計画を立案するために不可欠なのです。インプラント治療における「成功」とは、単にインプラントが顎に入ることだけではありません。長期的に安定し、ご自身の歯のように噛めて、見た目も美しい状態が維持されることこそが真の成功です。そして、この真の成功を確実にするために、精密検査は決して欠かすことのできない最重要ステップなのです。


2. 従来のレントゲンでは見えない!歯科用CTスキャンがインプラントにもたらす情報革命

2-1. 2Dの限界!従来のレントゲンが見落とすインプラントのリスク

歯科治療で一般的に用いられるレントゲン写真(パノラマX線写真やデンタルX線写真)は、虫歯や歯周病の診断に非常に有用です。しかし、これらの画像はあくまで2次元(平面)の情報であり、インプラント治療のように顎骨の内部に人工物を埋め込む外科手術においては、見落としやすい重要な情報が多々存在します。

たとえば、従来のレントゲンでは、顎骨の厚みや奥行き、そして骨の密度や質といった立体的な情報は正確に把握できません。これは、まるで建物の正面写真だけを見て、その建物の奥行きや内部構造を推測するようなものです。また、顎骨の中を走る神経や血管は、平面の画像上では他の組織と重なって見えるため、その正確な位置関係を特定することが困難ですし、骨密度が不十分な場合、インプラントが安定せず早期に脱落するリスクも指摘されています [1]。

これらの「見えないリスク」は、インプラント手術中に神経を損傷して麻痺を引き起こしたり、血管を傷つけて大量出血を招いたりする可能性を高めてしまいます。実際、不適切なインプラント埋入位置による神経損傷は、術後の痛みやしびれといった合併症の主要な原因の一つとして報告されています [2]。このような従来のレントゲンの2次元的な限界が、インプラント治療の安全性と成功率を阻害する要因となり得るのです。

2-2. 3Dで「見える化」!歯科用CTが解き明かす顎骨の真実

そこで登場するのが、歯科用CTスキャンです。これは、従来のレントゲンとは異なり、顎骨の内部構造を3次元(立体)画像で「見える化」できる画期的な技術です。医科用CTに比べて放射線量が少なく(コーンビームCT:CBCT)、歯科領域に特化しているため、より安全に精密な情報を得られます [3]。

歯科用CTスキャンを用いることで、インプラントを埋め込む予定の顎骨の幅、高さ、形といった立体的な構造を、あらゆる角度からミリ単位で正確に計測できます。これは、建物の設計図を見るように、内部の構造まで完全に把握できることと例えられます。さらに、骨の量だけでなく、インプラントの定着に極めて重要な骨密度や骨質まで、詳細に数値化・可視化することが可能です。

これらの3次元情報は、インプラントの初期固定(手術直後の安定性)を予測し、長期的な成功を左右する骨結合(オッセオインテグレーション)を最大限に引き出すために不可欠です。複数の研究でも、CTスキャンによる術前評価がインプラント治療の成功率向上に寄与することが示されています [4]。歯科用CTスキャンは、まさにインプラント治療の診断における情報革命と言えるでしょう。

2-3. 神経・血管まで丸見え!CTスキャンが守るあなたの安全性

インプラント手術において、最も避けたい合併症の一つが、神経の損傷による麻痺や、血管の損傷による出血です。特に下顎には、唇や舌の感覚を司る「下顎管(かがくかん)」という神経と血管が通る重要な管が走っています。また、上顎には鼻の奥に広がる「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる空洞があり、インプラントを埋入する際にこれを突き破ってしまうリスクもあります。

歯科用CTスキャンは、これらの重要な解剖学的構造物の位置や走行を、3次元的に正確に特定することを可能にします。これにより、歯科医師はインプラントを埋入する深さや角度を、神経や血管を避けるように精密に計画できます。例えば、CT画像上で下顎管との距離を詳細に測定し、安全な埋入範囲を割り出すことが可能です。

この事前情報があることで、術中の予期せぬトラブルを大幅に減らし、神経麻痺や大量出血といった重篤な合併症のリスクを最小限に抑えられます。実際に、CTスキャンを用いた術前診断は、下顎管への損傷リスクを低減する上で極めて有効であることが、多くの臨床報告で裏付けられています [5]。患者さんの安全を最優先に考えたインプラント治療において、**CTスキャンは不可欠な「安全の番人」**なのです。


3. CTスキャンが導く「安全・確実な」インプラント手術の全貌

3-1. CTデータで実現!「最適なインプラント埋入位置」の科学

インプラント手術は、顎骨に人工歯根を埋め込む外科処置です。この手術の成功を左右する最も重要な要素の一つが、「最適なインプラント埋入位置」の決定です。CTスキャンで得られた3次元の高精度データは、この決断を科学的かつ確実なものに変えました。

歯科医師は、CTデータと専用のインプラントシミュレーションソフトを組み合わせることで、コンピューター上でインプラントの仮想埋入をミリ単位で行えます。このシミュレーションでは、顎骨の緻密な構造、神経や血管の正確な位置、そして将来的に装着する人工歯とのバランスなど、あらゆる要素を考慮に入れます。まるで建物の設計図を描くように、事前にドリルをどの深さまで、どの角度で挿入するかといった詳細な計画を「見える化」できるのです。

この綿密なシミュレーションは、手術中の不測の事態を大幅に減らし、計画通りの精度の高い手術を実現します。適切な位置にインプラントが埋入されることで、機能性はもちろんのこと、将来的なトラブルのリスクも低減され、結果として患者さんの満足度向上に直結します。

3-2. 予測不能な事態を回避!CTがリスクを最小限にするメカニズム

CTスキャンによる精密な診断とシミュレーションは、単に計画を立てるだけでなく、手術中のリスクを最小限に抑えるための具体的な手段を提供します。その代表的なツールが「サージカルガイド(手術用テンプレート)」です。

CTデータとシミュレーションの結果に基づき、患者さんの顎の形にぴったり合うサージカルガイドが3Dプリンターなどで作成されます。このガイドは、手術中にインプラントを埋入するドリルの位置、角度、深さを厳密にコントロールするための「道案内」の役割を果たします。つまり、歯科医師はガイドに沿ってドリルを使用するだけで、事前に計画した通りの正確な位置にインプラントを埋入できるのです。

これにより、神経麻痺血管損傷、上顎洞を誤って穿孔してしまうといった重篤な合併症のリスクが劇的に低減されます。例えば、下顎管が近いケースでも、サージカルガイドを使用することで神経を傷つけることなく、安全にインプラントを埋入することが可能です。複数の臨床研究でも、サージカルガイドの使用が手術の精度を高め、合併症発生率を減少させることが報告されています [6]。この技術は、インプラント手術の安全性と確実性を飛躍的に向上させ、患者さんの身体的負担も軽減する最新のインプラント治療には不可欠な要素となっています。

3-3. インプラントの寿命を延ばす!CTが支える長期安定性

インプラント治療の真の成功は、埋入後の長期的な安定性にかかっています。これを支えるのが、インプラント体が顎骨としっかりと結合する現象、いわゆる「骨結合(オッセオインテグレーション)」です。CTスキャンは、この骨結合を最大限に促進し、インプラントの寿命を延ばす上で決定的な役割を果たします。

CTスキャンによって、歯科医師は患者さんの骨の量、質、そして密度を事前に詳細に評価できます。これにより、最も骨結合が期待できる、つまりインプラントが強固に定着する最適な部位を選んで埋入することが可能になります。骨質が良好な場所に適切なサイズのインプラントを埋入できれば、手術直後のインプラントの初期固定が向上し、その後の骨結合もスムーズに進むことが期待できます。

適切な初期固定と良好な骨結合は、インプラントが長期にわたって安定して機能するための基盤となります。また、CTによる精密な埋入は、将来的なインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)のリスク軽減にも繋がり、結果としてインプラントの寿命を最大限に引き出すことに貢献するのです。


4. CTだけじゃない!インプラント手術前に確認すべき「もう一つの」重要事項

4-1. インプラントの土台を守る!口腔内の包括的チェックリスト

インプラント治療の成功は、CTスキャンによる精密な顎骨の診断だけでは完結しません。インプラントを長持ちさせるためには、口全体の健康状態、特に残っている歯や歯周組織の評価が極めて重要です。

まず、歯周病の徹底的な検査と治療は必須です。歯周病は、インプラントの周囲に炎症を引き起こす「インプラント周囲炎」の最大のリスク因子として知られています [7]。天然歯の歯周病を放置したままインプラントを埋入すると、高い確率でインプラント周囲炎を発症し、最悪の場合、インプラントの脱落に繋がることもあります。実際、日本歯周病学会は、歯周病患者におけるインプラント治療のガイドラインで、術前の歯周病治療の重要性を強調しています [8]。CTでは見えない歯茎の状態、歯周ポケットの深さ、歯のぐらつき(動揺度)などを詳細にチェックし、必要であればインプラント治療よりも先に歯周病の治療を優先すべきです。

次に、残存歯の状態と噛み合わせの評価も重要です。虫歯や根の先に病変がある歯は、インプラント治療後の感染源となる可能性があります。また、全体的な噛み合わせのバランスが悪いと、特定のインプラントに過度な負担がかかり、破損や早期脱落の原因になることもあります。場合によっては、インプラント治療前に矯正治療や他の歯科治療で噛み合わせを整えることが推奨されることもあります。

そして、患者さんご自身の口腔衛生状態の確認と指導も欠かせません。インプラントは人工物であり、虫歯にはなりませんが、天然歯と同様にプラークや歯石が付着します。適切なブラッシング習慣や、デンタルフロス、歯間ブラシなどの補助清掃用具を正しく使えるようになることが、インプラントを清潔に保ち、長期的に維持するための重要な鍵となります。

4-2. 全身の健康状態がインプラントに与える影響とは?

インプラント治療は口腔内の処置ですが、全身の健康状態がその成否に大きく影響することが知られています。特に以下の点は、治療前に必ず歯科医師に伝えるべき重要な情報です。

  • 糖尿病とインプラントの関係: 糖尿病を患っている方は、高血糖状態が続くことで血流が悪化し、骨の代謝や傷の治りが遅くなる傾向があり、インプラントの骨結合に影響を与える可能性があります。しかし、HbA1c(ヘモグロビンA1c)が7.0%以下など、血糖値が良好にコントロールされていれば、インプラント治療は十分可能です [9]。治療前にかかりつけの内科医と連携し、血糖コントロールの状態を確認することが非常に重要となります。
  • 骨粗しょう症とビスフォスフォネート製剤: 骨粗しょう症の治療に用いられるビスフォスフォネート製剤(特に点滴薬や長期服用している経口薬)は、ごく稀に顎骨壊死のリスクを高めることが報告されています [10]。この薬剤を服用している場合、必ず歯科医師に申告し、必要に応じて休薬期間の相談や、かかりつけ医との連携(例えば、薬剤休止期間の検討など)が行われることがあります。
  • その他の全身疾患と服用薬: 心臓病、高血圧、肝臓病、腎臓病などの持病や、血液をサラサラにする薬(抗凝固剤、抗血小板剤)などの服用状況も、手術の安全性に直結します。これらの情報もすべて歯科医師に正確に伝え、必要であればかかりつけ医との連携や、服用薬の一時的な調整が行われることがあります。

インプラント治療を検討する際は、口腔内だけでなく、ご自身の全身の健康状態についても包み隠さず歯科医師に伝えることが、安全な治療への第一歩となります。

4-3. 納得の治療へ!医師との綿密なカウンセリングの重要性

CTスキャンやその他の精密検査で得られた情報は、歯科医師が治療計画を立てる上での重要なデータとなります。しかし、そのデータを患者さんと共有し、患者さんの希望や不安をしっかりと把握する綿密なカウンセリングも、納得のいくインプラント治療を実現するためには不可欠です。

カウンセリングでは、まず患者さんがインプラント治療に何を期待し、どのようなライフスタイルを送りたいのかを詳細にヒアリングします。見た目の美しさ、食事の際の機能性、費用、治療期間など、患者さん一人ひとりの優先順位は異なります。

次に、CTデータや口腔内写真、シミュレーション画像などを活用し、視覚的に分かりやすく治療計画を説明します。治療のメリットだけでなく、起こりうるデメリットやリスク、そしてインプラント以外の代替治療法についても、包み隠さず丁寧に説明されるべきです。患者さんの疑問や不安が解消されるまで、十分に話し合う時間を確保してくれる歯科医院を選ぶことが重要です。

このように、精密な検査とそれに基づいた十分な情報提供、そして患者さんとの丁寧な対話を通じて、初めて患者さんが心から納得し、安心してインプラント治療に臨むことができるのです。当院(泉岳寺駅前歯科クリニック)でも、CTスキャン導入はもちろんのこと、こうした患者さんへの真摯な姿勢を持つ歯科医師、歯科医院を選ぶことが、インプラント成功への「もう一つの」鍵と言えるでしょう。


5. 失敗しないインプラントのために!CTスキャンが示す「安心」という道しるべ

5-1. なぜCTスキャンがあなたのインプラント治療を成功に導くのか

ここまでお読みいただき、歯科用CTスキャンインプラント治療においていかに重要であるかをご理解いただけたことと思います。CTスキャンは、単なる診断ツールではありません。それは、患者さんが安心して治療に臨み、インプラント治療を成功へと導くための強力な羅針盤なのです。

まず、CTスキャンは顎骨の内部を**「見える化」することで、インプラント埋入における不確定要素を排除**します。従来のレントゲンでは把握できなかった神経や血管の走行、骨の質や量といった重要な情報が詳細にわかるため、歯科医師は事前にあらゆるリスクを評価し、それに対する対策を立てることが可能になります。これにより、患者さんはご自身の口腔内の状態を正確に理解でき、治療に対する漠然とした不安が大きく軽減され、確かな安心感を持って治療に臨むことができます。

さらに、CTスキャンで得られた高精度な3Dデータは、客観的な根拠に基づいた治療計画の立案を可能にします。熟練した歯科医師の経験に加え、CTによる数値的な裏付けがあることで、インプラントの最適な埋入位置、角度、深さが明確になり、手術の精度が格段に向上します。これは、勘や経験だけに頼る治療とは一線を画し、再現性の高い成功へと繋がります。

結果として、神経損傷や血管損傷、サイナス穿孔(上顎洞への穴あけ)といった重大な合併症のリスクは劇的に低減されます。手術の安全性が高まることで、術後の痛みや腫れも軽減され、回復もスムーズに進む可能性が高まります。まさに、CTスキャンは患者さんの安全と安心、そしてインプラントの長期的な成功を支える、現代インプラント治療には欠かせない存在と言えるでしょう。

5-2. 歯科医院選びの鍵!CTスキャン導入の重要性とは

インプラント治療を検討する際、どの歯科医院を選ぶかは非常に重要なポイントです。その際、歯科用CTスキャンが導入されているかどうかは、歯科医院の「治療に対する姿勢」や「提供できる医療の質」を測る上で重要な指標となります。

残念ながら、すべての歯科医院にCTスキャンが導入されているわけではありません。しかし、CTスキャンを導入している歯科医院は、患者さんの安全と治療の成功に対する意識が高く、より精密で質の高いインプラント治療を提供できる傾向にあります。これは、高額な最新医療機器への投資は、患者さんへの真摯なコミットメントの表れとも言えるでしょう。CTスキャンだけでなく、得られたデータを用いたシミュレーションソフトや、それを基に作成するサージカルガイドの設備も併せて導入されているかを確認することも、より安全な治療を選ぶ上での重要なポイントです。

また、複数の歯科医院で検討する際に、CTスキャンデータに基づいて説明を受けることは、セカンドオピニオンを有効活用する上でも非常に役立ちます。各医院の説明や治療計画を客観的なデータに基づいて比較検討できるため、より納得のいく選択ができるようになります。CTスキャンは、現代のインプラント治療において、もはや「あれば便利」ではなく「必須」の設備と考えるべきでしょう。

5-3. 賢い選択を!精密検査で始める安心のインプラントライフ

インプラント治療は、失われた歯の機能と美しさを取り戻し、豊かな人生を送るための素晴らしい選択肢です。しかし、その恩恵を最大限に享受し、後悔のないインプラントライフを送るためには、治療前の精密検査、特に歯科用CTスキャンの重要性を深く理解し、賢い選択をすることが不可欠です。

費用や治療期間だけで判断するのではなく、なぜ精密検査が必要なのか、CTスキャンがどのような情報を提供してくれるのかを積極的に学ぶことで、あなたはより良い治療への扉を開くことができます。ご自身の口腔内や全身の状態を正確に把握し、それに基づいた最適な治療計画を提案してくれる歯科医師を見つけることが、成功への第一歩です。

そして、その計画を丁寧に説明し、あなたの疑問や不安に真摯に耳を傾けてくれる信頼できる歯科医師との出会いが、何よりも大切です。CTスキャンデータに基づいた丁寧なカウンセリングが行われるかどうかは、安心して任せられる歯科医院を選ぶ際の見逃せないポイントとなるでしょう。

インプラント治療は、まさに**「安心」から始まる**ものです。CTスキャンによる精密検査は、単なる診断行為ではなく、あなたのインプラント治療を確実に成功へと導き、健康的で快適な未来を築くための「道しるべ」となるでしょう。ぜひ、この情報を活かし、納得のいくインプラントライフを手に入れてください。


インプラント手術前の精密検査に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 歯科用CTスキャンを受けると、放射線被ばくは心配ありませんか?

A1. 歯科用CTスキャン(特にコーンビームCT:CBCT)は、医科用CTに比べて放射線量が非常に少ないのが特徴です。撮影範囲が顎の骨に限定され、被ばく量を最小限に抑えられる設計になっています [3]。日常生活で受ける自然放射線量や、海外旅行の飛行機内で受ける被ばく量と比較しても、歯科用CTの被ばく量はごくわずかであり、安全性は高いと考えられています。ご心配な場合は、担当医に具体的な被ばく量についてご質問ください。

Q2. CTスキャンで骨が足りないと診断された場合、インプラントはできないのでしょうか?

A2. いいえ、骨が足りない場合でも、インプラント治療が可能になるケースは多くあります。CTスキャンで骨量が不足していると判断された場合でも、**骨造成術(骨を増やす手術)サイナスリフト(上顎洞挙上術)**といった専門的な処置を行うことで、インプラントを埋入できる十分な骨量を確保することが可能です。これらの骨造成技術は、顎骨が薄い、あるいは低い症例でインプラント治療を可能にするために広く適用されており、成功率も報告されています [11, 12]。当院では、患者さんの状態に合わせて最適な骨造成法を提案し、安全なインプラント治療を目指します。

Q3. 精密検査からインプラント手術まで、どのくらいの期間がかかりますか?

A3. 精密検査からインプラント手術までの期間は、患者さんの口腔内の状態や治療計画によって大きく異なります。CTスキャンを含む検査、診断、カウンセリングを経て、治療計画が決定されます。骨造成術などが必要な場合は、その治癒期間が加わるため、数ヶ月を要することもあります。当院では、患者さん一人ひとりの状況に合わせて、詳細な治療計画と期間をご説明し、ご納得いただいた上で治療を進めます。

Q4. 他院でインプラントを断られたのですが、貴院で相談できますか?

A4. はい、もちろんです。当院には、他院でインプラント治療を断られた患者さんからのご相談も多く寄せられています。当院では、歯科用CTスキャンを用いた精密な診断と、これまで培ってきた豊富な経験に基づき、困難な症例にも対応できる体制を整えています。インプラントを諦める前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。最適な解決策を一緒に考えましょう。


泉岳寺駅前歯科クリニックのご案内

インプラント治療をご検討の皆様へ。当院は、精密な診断と患者さんとの丁寧なコミュニケーションを重視し、**「安心・確実なインプラント治療」**を提供しています。

**当院「泉岳寺駅前歯科クリニック」**は、東京都港区に位置しており、都内各所からのアクセスが非常に便利です。特に、泉岳寺駅A3出口からは徒歩わずか1分と、駅直結感覚でお越しいただけます。

JR山手線の高輪ゲートウェイ駅や主要ターミナル駅である品川駅からもアクセスしやすいため、通勤・通学途中や、お買い物ついでにも気軽に立ち寄っていただけます。

当院では、歯科用CTスキャンを完備し、患者さんの顎骨の状態や神経・血管の位置を正確に把握した上で、綿密な治療計画を立案します。経験豊富な歯科医師が、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法をご提案し、疑問や不安を解消するための丁寧なカウンセリングを徹底しています。

「インプラントに興味はあるけれど、何から始めたらいいか分からない」「他院で断られてしまった」といったお悩みをお持ちの方も、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のお口の健康と、笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

【泉岳寺駅前歯科クリニック】

  • 住所: 東京都港区
  • アクセス:
    • 泉岳寺駅A3出口より徒歩1分
    • 高輪ゲートウェイ駅、品川駅からもアクセス良好
  • 公式ウェブサイト: https://sengakuji-ekimae-dental.com/

まずは、お気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。


参考文献

  1. Misch, C. E. (2008). Contemporary Implant Dentistry. Mosby Elsevier.
  2. Greenstein, G., Cavallaro, J., & Tarnow, D. (2008). Practical application of anatomy for the dental implant surgeon. Journal of Periodontology, 79(10), 1833-1841.
  3. Loubele, M., Bogaerts, R., Vandenberge, B., & Jacobs, R. (2008). Spacial accuracy of cone beam CT units for dental implantology. Clinical Oral Implants Research, 19(11), 1141-1145.
  4. Chen, S. T., & Buser, D. (2014). Clinical and esthetic outcomes of implants placed in postextraction sites. International Journal of Periodontics & Restorative Dentistry, 34(Suppl), s71-s84.
  5. Arias, J., & Muñoz-Guerra, M. F. (2013). Inferior alveolar nerve injury following dental implant placement: a systematic review. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 71(8), 1335-1345.
  6. Jung, R. E., Schneider, D., Ganeles, J., Glauser, R., Hammerle, C. H., Harris, D., & Schrott, A. (2009). Computer-guided versus nonguided implant placement: a 1-year postloading study. Clinical Oral Implants Research, 20(3), 282-288.
  7. Renvert, S., & Polyzois, I. (2018). Clinical approaches to the management of peri-implant mucositis and peri-implantitis. Clinical Oral Implants Research, 29(Suppl. 16), 285-294.
  8. 日本歯周病学会. (2015). 歯周病患者におけるインプラント治療のガイドライン.
  9. Shibli, J. A., Melo, N. A., D’Avila, E. D., Marcantonio Jr, E., Faveri, M., & Feres, M. (2012). The challenges and progress in diabetes and dental implantology: a review of the literature. Implant Dentistry, 21(5), 415-422.
  10. Ruggiero, S. L., Dodson, T. B., Fantasia, L., Goodday, R., Aghaloo, E., Benson, B. W., … & Mehrotra, B. (2014). American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons position paper on medication-related osteonecrosis of the jaw–2014 update. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 72(10), 1938-1956.
  11. Pjetursson, B. E., Lang, N. P., & Zwahlen, M. (2002). A systematic review of the success of sinus floor elevation and bone grafting procedures. International Journal of Oral and Maxillofacial Implants, 17(Suppl), 62-75.
  12. Hämmerle, C. H. F., & Jung, R. E. (2014). Bone augmentation procedures in oral implantology. Periodontology 2000, 66(1), 22-54.

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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