A. はい、感覚が異なるのは正常な反応です。 歯根膜がないインプラントは、骨に直接固定されているため、天然歯のような「沈み込み(クッション性)」がありません。そのため、硬いものを噛んだ時にダイレクトに衝撃を感じたり、逆に薄いものや細かい感覚が分かりにくいことがあります。この感覚のズレを補正するために、当院では精密な噛み合わせ調整を行っています。
Q2. 歯根膜がないと、天然歯のように動かないのですか?
A. 基本的にインプラントは動きません。 天然歯は歯根膜の弾力により、生理的動揺と呼ばれるわずかな揺れ(0.02〜0.1mm程度)がありますが、インプラントは骨と結合しているため固定されています。この「動かない歯」と「動く天然歯」が混在するお口の中だからこそ、全体のバランス調整が非常に重要になります。
Q3. インプラントの寿命を延ばすために、自宅で一番気をつけることは何ですか?
A. 「歯茎の境目」の清掃と、ナイトガードの使用です。 歯根膜による防御がないため、歯茎の境目に汚れが溜まるとすぐに炎症が骨へ進んでしまいます。丁寧なブラッシングに加え、就寝中の無意識の力から骨を守るために、ナイトガードを毎晩装着することを強く推奨します。
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