はじめに:インプラント治療最大の壁「型取り」のトラウマを乗り越える
インプラント治療は、失った歯の機能と自然な美しさを取り戻すための非常に優れた選択肢です。しかし、いざ治療を決意しても、最初のステップで大きな壁に直面する患者様が少なくありません。それが「型取り(印象採得)」です。
粘土のような材料を盛った大きなトレーを口いっぱいに押し込まれる不快感、息苦しさ、そして強い「嘔吐反射(オエッとなる感覚)」。精密なインプラント治療の第一歩であるはずの型取りが強いストレスとなり、治療そのものをためらってしまう方もいらっしゃいます。
本記事では、この型取りの苦痛を根こそぎ解消し、さらにインプラント治療の精度と安全性を飛躍的に高める最新技術「デジタルスキャナー(口腔内スキャナー)」について、東京都港区・高輪ゲートウェイ駅近くの泉岳寺駅前歯科クリニックがわかりやすく解説します。
なぜ従来のインプラントの「型取り」はこんなにも苦痛だったのか?3つの課題
従来の型取りは、粘土のような材料が喉の奥に触れ、強い不快感や息苦しさの原因となっていました。
従来のインプラント治療で用いられてきたシリコンやアルジネート印象材を用いた型取りは、歯科医療において長らく標準的な方法でしたが、以下の3つの具体的な課題を抱えていました。
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① 恐怖の「嘔吐反射」を誘発しやすい構造 口全体を覆うトレーに粘土状の材料を入れて行います。これが舌の奥や喉の入り口に触れたり、口全体が圧迫されたりすることで、強い嘔吐反射を引き起こしていました。
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② 治療精度に影響を与える「微細な誤差」 印象材は固まる際にわずかに収縮する性質があります。さらに、石膏を流し込んで模型を作る工程でも微細な誤差が発生しやすく、これがインプラントの長期的な安定性に悪影響を及ぼすリスクがありました。
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③ 時間的・精神的な拘束とストレス 材料が完全に固まるまで、数分間口を開けたままじっと耐える必要があります。万が一失敗した場合は最初からやり直しになるため、患者様の精神的負担は計り知れませんでした。
痛みの少ないインプラント治療を実現する「デジタルスキャナー」3つのメリット
小型の3Dカメラでお口の中をなぞるだけで、精密なデジタルデータが瞬時に完成します。
こうした従来の課題を根本から解決するのが「デジタルスキャナー(口腔内スキャナー)」です。港区三田・高輪ゲートウェイエリアにある当院が重視している「痛みの少ないインプラント治療」を実現する画期的な最新技術です。
1. 嘔吐反射の苦痛ゼロへ!小型カメラで瞬間3Dデータ化
粘土状の材料は一切使用しません。ペンのような小型カメラを口内に入れ、光を当てながら歯や歯茎の表面をなぞるだけで、瞬時に高精度の3Dデジタルデータとして取得します。物理的な圧迫感がなく、喉に材料が流れ込む心配もないため、型取りが苦手な方でもリラックスしてインプラント治療に臨めます。また、スキャン自体は短時間で完了するため、お口を開けている時間も劇的に短縮されます。
2. モニターでリアルタイム確認!視覚的な安心感
スキャンの結果は、目の前のモニターにすぐに表示されます。ご自身の口腔内の状態や、インプラントを埋入する予定の部位の骨・歯茎の形を、リアルタイムで立体的に確認できます。「今、何をされているのか」が視覚的にわかるため、医師とのコミュニケーションもスムーズになり、手術に対する不安が大きく解消されます。
3. 圧倒的な「精度」がインプラントの成功率と寿命を高める
デジタルスキャナーで取得したデータは、物理的な粘土の材料のように収縮や変形を起こしません。従来の型取りでは避けられなかった微細な誤差を極限まで減らすことができます。この高精度なデータこそが、人工歯の「適合性(ぴったり合うこと)」を高め、インプラントを長持ちさせるための最重要ポイントとなります。
デジタルスキャンがもたらすインプラント治療の3大進化
取得したデジタルデータをCT画像と組み合わせることで、神経や血管を避けた安全な手術計画が可能になります。
デジタルスキャナーの導入は、単に「型取りが楽になる」だけではありません。インプラント治療の質、安全性、そして長期的な安定性を進化させます。
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安全性の確保と精密な手術計画(サージカルガイドの活用) デジタルスキャナーのデータと、歯科用CTで取得した顎の骨の情報を統合することで、コンピューター上で完璧な手術シミュレーションが可能です。これにより作成される「サージカルガイド(手術用テンプレート)」を用いることで、神経や血管を傷つけるリスクを最小限に抑えた、安全で精密なインプラント手術が実現します。
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天然歯と見間違うほどの「理想的な審美性」 歯茎の微妙なラインや、隣接する天然歯との色調、表面のわずかな凹凸まで詳細に記録できます。この高精細なデータに基づき人工歯を設計するため、周囲の歯と完璧に調和した、より自然で美しい仕上がりが可能になります。
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治療期間の短縮とインプラント周囲炎の徹底予防 データは即座に歯科技工所へオンライン送信できるため、模型の郵送や作成にかかっていた時間を大幅にカットできます。また、適合性の高い精密な人工歯は隙間ができにくく、プラーク(細菌の塊)の繁殖を防ぐため、インプラントの大敵である「インプラント周囲炎」のリスク軽減にも直結します。
よくあるご質問(FAQ):インプラントのデジタルスキャナーについて
Q1. デジタルスキャナーでの型取りは本当に痛くないですか?嘔吐反射が強いのですが大丈夫でしょうか? A1. はい、痛みはありません。粘土のような材料を口に押し込むのではなく、小型カメラでお口の中を軽くなぞるだけなので、物理的な圧迫感や嘔吐反射(オエッとなる感覚)はほとんど起こりません。嘔吐反射が強くて過去に歯科治療を断念した方にも非常に適しています。
Q2. デジタルスキャナーを使った型取りに追加費用はかかりますか? A2. 当院の場合、デジタルスキャナーによるスキャンはインプラント治療の精密検査および診断プロセスに含まれております。スキャナーを使用したからといって特別な追加オプション費用が発生することはありません。(※治療費の詳細は事前の無料カウンセリング時に丁寧にご説明いたします)
Q3. スキャナーの光は体に害(被ばくなど)はありませんか? A3. レントゲンや歯科用CTのようなX線(放射線)ではなく、安全な可視光線(通常の光のフラッシュ)を使用して撮影するため、被ばくの心配は一切ありません。妊娠中の方や放射線が気になる方でも、安心して受けていただけます。
学術的な参考文献
インプラント治療におけるデジタルスキャナーの精度や有用性については、近年多くの学術論文で実証されています。本記事は以下の学術的知見も踏まえて作成しております。
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Alhelwani, A., et al. (2024). Comparative Analysis of Intraoral Scanners and Traditional Impression Methods in Full-Arch Implantology: A Systematic Review. Medical Research Archives.
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Accuracy of Digital Dental Implants Impression Taking with Intraoral Scanners Compared with Conventional Impression Techniques: A Systematic Review of In Vitro Studies (MDPI, 2022).
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Accuracy of digital implant impressions obtained using intraoral scanners: a systematic review and meta-analysis of in vivo studies (2023). (※デジタル印象は従来の印象採得と比較して、患者様の快適性が高く、臨床的に十分な精度を有することが示されています)
まとめ:港区・高輪ゲートウェイエリアで苦痛のない、質の高いインプラント治療を
「インプラントの型取りは苦しい」というのは、もはや過去の話です。
最新のデジタルスキャナーは、「精密な治療」と「患者様の快適性」を両立させる、現代のインプラント治療に不可欠な技術です。型取りの苦痛が原因で治療を躊躇していた方も、ストレスを最小限に抑えて質の高いインプラント治療を受けていただけます。生涯にわたってご自身の歯のようにしっかり噛める喜びを取り戻すための一歩を、ぜひ当院で踏み出してみませんか。
当院(泉岳寺駅前歯科クリニック)のご案内・アクセス
港区、高輪ゲートウェイ周辺でインプラント治療や、ボロボロの歯でお悩みの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
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クリニック名:泉岳寺駅前歯科クリニック
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所在地:〒108-0014 東京都港区三田3-10-1 アーバンネット三田ビル1階
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アクセス:
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都営浅草線・京急本線**「泉岳寺駅」A3出口から徒歩1分**
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JR山手線・京浜東北線**「高輪ゲートウェイ駅」からも好アクセス(徒歩圏内)**
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「品川駅」や「三田駅」からの通院にも非常に便利な立地です。
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当院では「痛みの少ない治療」と「包括的歯科治療」を掲げ、最新のデジタル設備を用いた精密な診断から、患者様お一人おひとりに寄り添ったオーダーメイドの治療計画をご提案しています。まずは初診・カウンセリングにて、あなたのお悩みをお聞かせください。
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従来の型取りは、粘土のような材料が喉の奥に触れ、強い不快感や息苦しさの原因となっていました。
小型の3Dカメラでお口の中をなぞるだけで、精密なデジタルデータが瞬時に完成します。
取得したデジタルデータをCT画像と組み合わせることで、神経や血管を避けた安全な手術計画が可能になります。