毎日一生懸命、時間をかけて歯を磨いているのに、「歯ぐきが下がってきた」「歯の根元が削れてきた気がする」と感じていませんか?
東京都港区三田、高輪ゲートウェイ駅や泉岳寺駅近くで予防歯科に力を入れている「泉岳寺駅前歯科クリニック」には、こうしたお悩みを持つ患者様が多く来院されます。
多くの方は歯ぐきの問題といえば、細菌が原因の「歯周病」を思い浮かべますが、実は「歯を清潔に保ちたい」という素晴らしい努力そのものが、大切な歯ぐきを物理的に破壊している場合があります。これが**「オーバーブラッシング(磨きすぎ)」**の罠です。
本記事では、熱心な方ほど陥りやすいオーバーブラッシングが、なぜ歯ぐきの退縮や歯の損傷を引き起こすのか、その科学的な「二重のメカニズム」を徹底解説し、予防歯科の観点から健康な口元を守る正しいセルフケア戦略をご紹介します。
清潔好きこそ要注意!頑張り屋さんが陥る「オーバーブラッシング」の罠
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歯をきれいにしようとする「強い力での歯磨き」が、実は歯ぐきを痛めつけています。
当院の予防歯科・定期検診にお越しになる患者様の中にも、「歯磨きをさぼっているわけではないのに」と、歯ぐきの退縮に悩まれている方が多くいらっしゃいます。特に、硬い歯ブラシを好み、ゴシゴシと力を入れて磨く習慣がある方は要注意です。
若い世代で歯周病ではないのに歯ぐきが下がってしまう場合、この物理的な力が大きく関わっているケースが多く見られます。 (参考:20代で「歯ぐき下がり」はなぜ起こる?知覚過敏と見た目の悩みを徹底解説 – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
予防歯科で重視する、歯周病以外の「もう一つの原因」
本記事で焦点を当てるのは、歯周病とは別に、歯と歯ぐきを損傷させる**「物理的な力(摩擦や応力)」**です。
オーバーブラッシングとは、必要以上に強い力、硬すぎる歯ブラシ、または歯の長軸方向に対して垂直にゴシゴシと動かす不適切な磨き方(横磨き/ストローク法)によって、歯ぐきや歯の表面を摩耗させてしまう行為を指します。
力が歯ぐきと歯を破壊する「二重のメカニズム」
オーバーブラッシングは、歯ぐきと歯の根元の両方を同時に破壊していきます。
オーバーブラッシングが厄介なのは、単に歯ぐきを傷つけるだけでなく、歯の硬い構造まで同時に破壊していく点にあります。
| 破壊のメカニズム | 原因となる力 | 発生する現象 |
|---|---|---|
| ① 角化歯肉の摩耗と退縮 | 強い摩擦 | 過度なブラッシング圧や硬い毛先による横磨きで、歯ぐきの表面(角化歯肉)が物理的に削り取られ、歯ぐきが下がります。 |
| ② 楔状欠損(アブフラクション) | 応力集中 | ブラッシング圧に加え、日中の食いしばり等の力が歯の根元に集中し、疲労破壊を起こして歯がV字型に欠け落ちます。 |
強いブラッシングはこの応力集中を加速させ、歯ぐきと歯の根元の両方から破壊を進行させてしまいます。なお、無自覚に行っている歯ぎしりや食いしばりの習慣は、歯周病そのものも悪化させるため非常に危険です。 (参考:【要注意】歯ぎしり・食いしばりが歯周病を悪化させる!無自覚の習慣から歯を守る方法 – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
歯ぐき退縮が引き起こす3つの深刻な連鎖
歯ぐきが下がると、知覚過敏や根元の虫歯、見た目の悪化など様々な問題を引き起こします。
歯ぐきが下がってしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、機能的にも深刻な健康リスクを招きます。
- 知覚過敏の発生: 歯ぐきが退縮して歯根表面が露出すると、外部からの刺激が象牙細管を伝って神経に届きやすくなり、冷たいものがしみる原因となります。 (参考:冷たいものがしみる!その知覚過敏、放置していませんか?意外な原因と今日からできる対策 – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
- 根面う蝕(根元の虫歯)のリスク増大: 歯根を覆うセメント質は酸に非常に弱いため、露出すると短時間で溶かされ、進行が早く治療も難しい虫歯になります。 (参考:加齢で虫歯リスクが上昇?歯肉退縮と根面う蝕に注意 – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
- 審美性の低下(ブラックトライアングル等): 歯が長くなったように見えたり、歯と歯の間に黒い隙間(ブラックトライアングル)ができたりすることで、人前で笑うことへの抵抗感を生み、生活の質(QOL)を著しく低下させます。 (参考:もう隠さない!「笑えない」を卒業して、人前で輝く笑顔を手に入れるための口元ケア&マインドセット – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
歯ぐきを守る「やさしさ」戦略:予防歯科のプロが教える正しいセルフケア
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適切なブラッシング圧の目安は「100g〜200g」。鉛筆持ちをすると余計な力が入りにくくなります。
オーバーブラッシングを防ぐためには、意識を変え、物理的な方法を根本的に見直す必要があります。港区で予防歯科を行う当院が推奨する、以下の3つの戦略を今日から取り入れましょう。
- ペングリップ(鉛筆持ち)で力を100gに抑える: 歯磨きで推奨されるブラッシング圧は100g〜200g未満(筆圧程度の非常に軽い力)です。歯ブラシの持ち方を「ペングリップ(鉛筆持ち)」に変えることで、自然と強い力が入りにくくなり、力を分散させながら小刻みに動かすことが可能になります。 (参考:【歯科医推奨の磨き方】歯周病を防ぐ「鉛筆持ち(ペングリップ)」の科学。なぜ100gの圧が重要なのか? – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
- 歯ブラシの硬さは「ふつう」か「やわらかめ」を: 「硬め」の歯ブラシはオーバーブラッシングによる物理的損傷を最も加速させます。力のコントロールに自信がない方や、すでに歯ぐきが退縮している方は、「ふつう」または「やわらかめ」を選ぶのが正解です。 (参考:歯ブラシはなぜ「ふつう」の硬さが最も推奨されることが多いのか? – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
- 「横磨き」をやめ、小刻みに動かす: 強い力で大きく歯ブラシを動かす横磨き(ストローク法)は危険です。毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて小刻みに振動させる「バス法」などが、強い摩擦を避けつつ歯垢(プラーク)を除去する基本テクニックです。 (参考:「小刻みに震わせる」磨き方が最強の理由とは?歯周病を防ぐ「バス法」のメカニズム – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
結論:港区・高輪ゲートウェイ周辺で予防歯科をお探しなら当院へ
退縮した組織や欠損した歯の構造は、残念ながら自然に再生することはありません。一度下がってしまった歯ぐきを回復させるためには、外科的な治療(歯肉移植術など)が必要になる場合もあります。 (参考:【徹底解説】歯肉移植術で歯ぐきの見た目と機能を改善!知覚過敏も解決? – 泉岳寺駅前歯科クリニック)
だからこそ、何よりも「予防歯科」によるアプローチが重要です。長年の癖となったブラッシング圧は自分一人で修正するのは難しいため、歯科医院でのプロフェッショナルケア(TBI:歯磨き指導)が不可欠です。
歯ぐきと歯の寿命を守る最初のステップは、頑張って「強く磨く」ことではなく、「優しく、精密に磨く」技術を身につけることです。当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルや口腔内の状態に合わせたオーダーメイドの予防・セルフケア指導を行っております。ぜひ一度、予防歯科の専門家にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 下がってしまった歯ぐきは、正しい歯磨きに戻せば自然に治りますか? A1. 残念ながら、オーバーブラッシングや歯周病によって一度失われた歯ぐき(角化歯肉)や削れた歯の根元は、自然に元の状態に戻ることはありません。回復には「歯肉移植術」などの外科的な治療が必要になります。これ以上進行させないための「予防歯科での定期的なチェック」と「力のコントロール」が何よりも重要です。
Q2. 電動歯ブラシを使えば、オーバーブラッシングを防げますか? A2. 電動歯ブラシには過圧防止センサーがついているものもあり、力加減のサポートには有効です。しかし、手磨きと同じようにゴシゴシと手を動かしてしまうと、かえって強い摩擦を生み出し、歯ぐきや歯を傷つける原因になります。 (参考:電動歯ブラシ vs 手磨き:歯周病予防に効果的なのは? – 泉岳寺駅前歯科クリニック) 手磨き・電動にかかわらず、当院の予防歯科で正しい当て方の指導を受けることをおすすめします。
Q3. 港区外からでも予防歯科に通えますか? A3. もちろんです。当院は高輪ゲートウェイ駅や品川駅からもアクセスが良く、港区外から通院されている患者様も多くいらっしゃいます。お気軽にご予約ください。
学術的な参考文献
本コラムの執筆にあたり、以下の学術論文および科学的根拠(エビデンス)を参照しています。
- Rajapakse, P. S., et al. (2007). “Does tooth brushing influence the development and progression of non-inflammatory gingival recession? A systematic review.” Journal of Clinical Periodontology, 34(12), 1046-1061.
- Grippo, J. O., et al. (2012). “Abfraction, Abrasion, Biocorrosion, and the Enigma of Noncarious Cervical Lesions: A 20-Year Perspective.” Journal of Esthetic and Restorative Dentistry, 24(1), 10-23.
- Heasman, P. A., et al. (2015). “Evidence for the occurrence of gingival recession and non-carious cervical lesions as a consequence of traumatic toothbrushing.” Journal of Clinical Periodontology, 42(S16), S237-S255.
泉岳寺駅前歯科クリニックについてのご案内
【当院へのアクセス情報】 泉岳寺駅前歯科クリニックは、東京都港区三田に位置し、予防歯科・定期検診に力を入れています。患者様一人ひとりのお口のお悩みに寄り添い、生涯ご自身の歯で美味しく食事ができるよう、包括的で精密な歯科治療を提供しております。
- 住所: 〒108-0073 東京都港区三田3-10-1 アーバンネット三田ビル1階
- 最寄り駅:
- 都営浅草線・京急本線**「泉岳寺駅」A3出口から徒歩1分**
- JR山手線・京浜東北線**「高輪ゲートウェイ駅」や「品川駅」からもアクセスが良く**、港区内外からの通院に大変便利です。
- 公式サイト: https://sengakuji-ekimae-dental.com/
オーバーブラッシングによる歯ぐきの下がりや知覚過敏、その他お口のことで少しでも気になることがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。港区・高輪ゲートウェイ周辺で予防歯科をお探しの方は、ぜひ当院へお任せください。
歯をきれいにしようとする「強い力での歯磨き」が、実は歯ぐきを痛めつけています。
オーバーブラッシングは、歯ぐきと歯の根元の両方を同時に破壊していきます。
歯ぐきが下がると、知覚過敏や根元の虫歯、見た目の悪化など様々な問題を引き起こします。
適切なブラッシング圧の目安は「100g〜200g」。鉛筆持ちをすると余計な力が入りにくくなります。