column 包括的歯科治療

治療後のアフターケア:メンテナンスが最後の治療である理由

2025.06.05

「せっかく治したのに、また歯医者に行くの?」

包括的な治療が完了したとき、患者様の中には「これで歯医者通いは終わり!」と思われる方がいらっしゃいます。

しかし、私たちは、治療が終わった後こそが、本当の意味での「スタート」だと考えています。なぜなら、メンテナンスは、お口の健康を一生涯守るための、いわば『最後の治療』だからです。

メンテナンスは「お口の健康寿命」を延ばす鍵

メンテナンスを怠ると、せっかく時間と費用をかけて行った治療も、台無しになってしまう可能性があります。

  • 再発のリスク:治療後の歯も、適切なケアがなければ再び虫歯や歯周病になるリスクがあります。特に、歯周病は自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していることが少なくありません。
  • 長期的な安定性:インプラントやセラミックなど、自費診療で入れた人工の歯も、メンテナンスを怠ると不具合が生じることがあります。定期的なチェックとクリーニングを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、長期的に安定した状態を保つことができます。

当院のメンテナンスは、こんなに違う

当院のメンテナンスは、単なる歯石取りやクリーニングではありません。患者様一人ひとりのライフスタイルやお口の状態に合わせた、オーダーメイドのケアを提供しています。

  • プロフェッショナルクリーニング:普段の歯磨きでは落としきれない、歯周ポケット内の汚れやバイオフィルムを徹底的に除去します。
  • セルフケア指導:歯ブラシの選び方や、デンタルフロス、歯間ブラシの使い方など、ご自宅でのお手入れ方法を丁寧にアドバイスします。
  • 定期的な検査:虫歯や歯周病の初期症状、噛み合わせの変化など、小さな異変も見逃さずチェックします。

メンテナンスは「未来への投資」

メンテナンスは、治療を繰り返す「負のサイクル」を断ち切り、健康な歯を維持するための「未来への投資」です。

ご自身の歯で一生涯美味しく食事をし、心から笑える毎日を送るために、ぜひ「メンテナンス」という『最後の治療』も大切にしてください。

私たちは、あなたの「生涯のパートナー」として、お口の健康を末永くサポートいたします。

これまでの連載はこちらから

次回は、「歯周病は沈黙の病気?自覚症状のないまま進行する怖さ」について詳しくお話しします。

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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