column 包括的歯科治療

治療の選択肢:インプラント・ブリッジ・入れ歯の選び方

2025.06.12

「歯を失ったとき、どんな治療法があるの?」

「虫歯がひどくて抜歯が必要」「事故で歯が抜けてしまった」など、何らかの理由で歯を失ってしまった場合、食事や見た目だけでなく、お口全体の健康にも大きな影響を及ぼします。

歯を失った部分を放置すると、周囲の歯が傾いたり、噛み合わせがずれたりして、ドミノ倒しのように他の歯まで悪くなってしまう危険性があります。

今回は、歯を失ったときの代表的な治療法である「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」について、それぞれの特徴と選び方のポイントを分かりやすくお話しします。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較

治療法 メリット デメリット
インプラント ・天然の歯のような見た目と噛み心地
・周囲の健康な歯を傷つけない
・長期的な安定性が高い
・外科手術が必要
・治療期間が長い
・費用が高額
ブリッジ ・比較的短期間で治療が完了
・固定式なので違和感が少ない
・保険が適用される場合がある
・両隣の健康な歯を削る必要がある
・歯磨きがしにくく、清掃性が悪い
入れ歯 ・治療費が比較的安価
・外科手術が不要
・取り外しができ、清掃しやすい
・安定性が低く、ずれることがある
・噛む力が弱くなる
・異物感がある

あなたに最適な治療法は?

どの治療法を選ぶべきかは、患者様の歯の状態、ご予算、そして「どのような生活を送りたいか」というゴールによって変わってきます。

  • 「自分の歯のようにしっかり噛みたい」:**インプラント治療**が最も適しています。骨に直接固定するため、天然の歯とほぼ同じ噛み心地が再現できます。
  • 「とにかく早く治療を終えたい」:ブリッジは、比較的短期間で治療が完了します。
  • 「費用を抑えたい」:**入れ歯(義歯)治療**は、費用を抑えつつ失った歯を補うことができます。

当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルやお口の状態を考慮し、最も適した治療法を一緒に考え、ご提案します。

これまでの連載はこちらから

次回は、「痛みの少ない治療を目指す当院の取り組み」について詳しくお話しします。

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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