column 包括的歯科治療

歯科医が本音で語る「一生自分の歯でいる」ための第一歩

2025.08.30

皆さん、こんにちは。

「一生、自分の歯で美味しく食べたい」 「入れ歯やインプラントのお世話にはなりたくない」

そう願う方は多いと思います。しかし、実際にどうすればその願いが叶うのか、具体的な方法を知っている方は意外と少ないかもしれません。

今回は、歯科医師として日々多くの患者さんと接する中で、私が本音で感じる「一生自分の歯でいる」ために最も大切なこと、そしてそのための第一歩についてお話ししたいと思います。

「悪くなってから」では遅い理由

多くの人にとって、歯医者は「痛みやトラブルが起きてから行く場所」かもしれません。しかし、歯の病気は、症状がないまま静かに進行することがほとんどです。痛みを感じたときには、すでに病気がかなり進んでおり、大がかりな治療が必要になるケースがほとんどです。一度削ってしまった歯は元に戻りませんし、抜いてしまった歯は二度と生えてきません。

だからこそ、私たちは「トラブルが起きる前に、状態をチェックし、守る場所」として歯科医院を活用していただきたいのです。

最も重要なのは「意識の転換」

「一生自分の歯でいる」ための第一歩は、何も難しいことではありません。シンプルに、ご自身の歯への意識を転換することです。

毎日歯磨きを丁寧にしていても、どうしても磨き残しは発生します。そして、その磨き残しが蓄積し、歯周病菌や虫歯菌の温床となります。

この目に見えない汚れを放置しないためにも、ご自身の歯を守るための「パートナー」として、歯科医師や歯科衛生士を頼ってください。

プロの目線で、現在の状態を知る」ことこそが、一生自分の歯でいるための最も重要な第一歩なのです。

当院で行っている予防歯科では、専門の器具を使ったクリーニングや、患者様一人ひとりに合わせたブラッシング指導を行っています。詳しい内容は、**当院の予防歯科ページ**でもご確認いただけます。

「たった60分」が未来の歯を守る

「歯科検診は時間がない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、検診は基本的に30分〜1時間程度で完了します。このわずかな時間を惜しまず投資することで、将来の大きな治療費や、歯を失うことによる精神的な負担を減らすことができます。

例えるなら、車を長持ちさせるために定期的に点検やオイル交換をするのと同じです。人間の体の中で、唯一「交換」ができない永久歯だからこそ、プロによる定期的なメンテナンスが不可欠なのです。

「一生自分の歯でいる」ことは、決して夢物語ではありません。それは、日々の小さな意識の積み重ねと、私たちプロのサポートによって、誰でも手にできる現実的な目標です。

まずは、今日から「歯は大切な財産」と意識を変えてみてください。その第一歩が、あなたの歯の未来を大きく変えることになります。

歯の健康が「時間とお金の節約」になる理由について、さらに詳しく知りたい方は、**こちらのコラム**もぜひご一読ください。

これまでの連載はこちらから

次回は、「歯周病の専門家が見ている「見えない病気のサイン」とは」について、お話しします。

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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