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歯周病

【未来への予防投資】60代の歯周病治療が日本の医療費を削減する具体的な理由

2026.02.14

— 全身疾患リスクを抑える「賢い歯科受診」の経済学 —

I. 導入:【国の財政を圧迫】60代の歯周病は、なぜ「国民病」ではなく「社会課題」なのか?

日本が抱える喫緊の課題の一つが、年間40兆円を超える医療費です。そして、その約6割を占めているのが高齢者医療費(65歳以上)です。この膨大な支出は、国の財政を圧迫し、現役世代の負担を増大させ続けています。

その医療費増大の根源に、私たちは**「歯周病」**という病気が深く関わっていると考えています。

60代の歯周病は「全身の炎症の根源」

60代になると、多くの方がすでに中等度から重度の歯周病を抱えています。単なる「歯茎の病気」として捉えられがちですが、歯周病は口腔内で慢性的な炎症を引き起こし、その炎症物質(細菌や毒素)が血液を通じて全身を巡ります。

このため、歯周病は個人の健康問題に留まらず、特定の全身疾患を悪化させ、結果として国民医療費全体を押し上げる「社会課題」として定義すべき段階にあります。

本記事では、60代で歯周病治療に取り組むことが、ご自身の健康寿命を延ばすだけでなく、家計と国の医療費を削減する「予防投資」となる具体的な理由を解説します。


II. 問題提起:歯周病が医療費を増大させる「危険な連鎖」

歯周病が重篤な病気を引き起こし、医療費を増大させるプロセスは、まるで危険な「ドミノ倒し」です。

費用増大の「連鎖」の具体例

最も顕著な例は、糖尿病です。歯周病を放置すると血糖コントロールが極端に悪化し、やがて腎症、網膜症、神経障害といった合併症を引き起こします。特に腎機能が低下し、透析導入に至った場合、患者様一人の年間医療費は数百万円にも上ります。歯科治療の数万円のコストを惜しんだ結果、数百万〜数千万円の医療費が連鎖的に発生してしまうのです。

見過ごされる「隠れたコスト」

歯周病のコストは、歯科治療費だけではありません。全身疾患の治療、入院、介護サービス費用、そして患者様本人やご家族の休職による収入減など、目には見えにくい「隠れたコスト」が遥かに高額になることを理解する必要があります。


III. 核心:予防投資の考え方と3つの具体的リスク回避

私たちは、歯科治療にかかる費用を「コスト」ではなく、「将来の重篤な疾患治療費を回避するための保険・投資」と定義付けます。 具体的に、以下の3つのリスクを回避することで、医療費削減に貢献します。

1. 糖尿病:透析導入の回避

糖尿病と歯周病は「双方向性の悪循環」にあります。しかし、歯周病治療を行い口腔内の炎症を抑えることで、HbA1c(血糖状態の指標)が改善する可能性が示唆されています。このわずかな改善が、透析導入などの高額医療を回避する鍵となります。

2. 誤嚥性肺炎:高齢者の死因リスク低減

高齢者の死因上位である誤嚥性肺炎。その原因菌の9割以上が、口腔内の歯周病菌や虫歯菌であると指摘されています。プロによる口腔ケアで細菌数を減らすことは、肺炎による入院リスクと医療費を劇的に下げる手段となります。

3. 認知症:介護費用の抑制

歯周病菌(P.gingivalis)の毒素がアルツハイマー型認知症の原因物質の蓄積に関与しているという研究や、歯を失って噛めなくなることが認知機能低下を招くことがわかっています。歯を守り「噛む力」を維持することは、将来の介護費用を抑えることにも繋がります。


IV. よくある質問(FAQ)

60代からの歯周病治療に関して、患者様からよく寄せられるご質問にお答えします。

  • Q. 60代から治療を始めても、医療費削減などの効果はありますか?

    • A. はい、十分にあります。60代は全身疾患のリスクが顕在化する年代です。今、歯周病という「炎症の蛇口」を閉めることで、糖尿病の悪化や誤嚥性肺炎を予防し、将来的な入院・介護費用を大幅に抑えることが可能です。

  • Q. 歯周病治療は痛いイメージがあって不安です。

    • A. 当院では、表面麻酔や電動麻酔器の使用など、痛みを最小限に抑える配慮を徹底しています。また、認定歯科衛生士による丁寧なケアを行い、患者様の負担を減らす治療を優先しています。

  • Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?

    • A. お口の状態によりますが、初期治療から安定期(メンテナンス)に入るまで、数ヶ月から半年程度が目安です。当院では、その場しのぎではなく、10年・20年先を見据えた「包括的治療」を行うため、じっくり時間をかけて土台を整えます。

  • Q. 歯ぐきが下がっていても、改善の余地はありますか?

    • A. 歯ぐきが下がった原因(歯周病や噛み合わせなど)を特定し、進行を止めることが最優先です。当院では「歯肉移植術」などの精密な歯周外科治療により、見た目と機能の両面を再建するアプローチも提供しています。


V. 本記事の医学的根拠と参考文献(詳細コラム)

本記事で解説した内容は、歯周病学および予防医学の観点に基づいています。より詳細なデータやメカニズムについては、当院の以下の専門コラムをご参照ください。

1. 糖尿病と歯周病の深い関係

2. 誤嚥性肺炎・認知症リスクの管理

3. 医療費削減とメンテナンスの重要性


VI. 泉岳寺駅前歯科クリニックのご案内

(ここに画像: 受付や待合室、外観などの写真)

私たちは、患者様の「想い」を最優先し、その場しのぎではない**「一生モノの健康」**を創るパートナーでありたいと考えています。60代からの予防投資に、遅すぎるということはありません。

当院が選ばれる理由

  1. 包括的な診断: 一本の歯だけでなく、お口全体と全身の健康バランスを考慮した治療計画

  2. 精密な治療: マイクロスコープやCTを活用し、再発リスクを抑える精密治療

  3. 対話を重視: 「怒られるかも」という不安を解消し、納得いくまで話し合うカウンセリング

医院情報・アクセス

当院は、高輪ゲートウェイ駅エリアの再開発が進む、通院しやすい立地にございます。

  • 医院名: 泉岳寺駅前歯科クリニック

  • 住所: 〒108-0073 東京都港区三田3-10-1 アーバンネット三田ビル1階

  • 電話番号: 03-6453-6650

  • 公式ホームページ: https://sengakuji-ekimae-dental.com/

【アクセス】

  • 都営浅草線・京急本線**「泉岳寺駅」A3出口より徒歩1分**

  • JR山手線・京浜東北線**「高輪ゲートウェイ駅」より徒歩約7分**

  • 都営三田線・浅草線**「三田駅」**からもアクセス良好

「もう歳だから」と諦める必要はありません。 あなたの口腔内の健康は、これからの「第二の人生」の質そのものです。 まずは一度、私たちの精密診断を受けてみませんか?

▼ 初診のご予約・ご相談はこちら WEB予約にて24時間承っております。 初めての方へ:ご予約・診療の流れはこちら

監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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