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お口の悩み

抜歯後の痛みはいつまで続く?耐えられない激痛やドライソケットの対処法

2023.11.12

抜歯後の痛みはいつまで?不安を解消する経過ガイド

「親知らずを抜いた後、ズキズキとした痛みが治まらない」 「痛み止めを飲んでも効かず、夜も眠れないほど痛い」

抜歯後にこのような強い痛みが続くと、「もしかして失敗したのでは?」「ばい菌が入ったのでは?」と非常に不安になりますよね。

抜歯、特に親知らずの抜歯後は、骨から歯を引き抜くという外科処置を行っているため、ある程度の痛みや腫れが出るのは自然な体の反応です。しかし、**「正常な痛み」と「放置してはいけない危険な痛み(ドライソケットなど)」**には明確な違いがあります。

このコラムでは、年間多くの抜歯治療を行っている泉岳寺駅前歯科クリニックが、痛みのピークや正しい過ごし方、そして「すぐに歯医者へ行くべき危険なサイン」について詳しく解説します。

⏱️ 抜歯後の痛みはいつまで続く?正常な経過とピーク

まずは、合併症などが起きていない「正常な状態」での痛みのスケジュールを知っておきましょう。

1. 痛みのピークは「抜歯後2〜3日(約48〜72時間)」

治療時の麻酔は、抜歯後おおよそ1〜3時間で切れてきます。その後から徐々に痛みや腫れが出始め、術後2日目〜3日目あたりでピークを迎えることがほとんどです。 この期間は、処方された鎮痛剤(痛み止め)を指示通りに服用して安静に過ごしてください。

2. 1週間程度で徐々に落ち着く

ピークを過ぎると、痛みや腫れは日に日に和らいでいきます。1週間が経過し、抜歯後の糸抜き(抜糸)をする頃には、鎮痛剤を飲まなくても生活できるレベルに落ち着く方が大半です。

⚠️ 注意ポイント:1〜2週間経っても痛い場合は要注意! 通常であれば1週間程度で治まる痛みが、**「1週間以上経っても全く引かない」「むしろ数日後から痛みが強くなってきた」**という場合は、正常な治癒過程から外れている可能性が高いです。我慢せずにすぐ歯科医院へご相談ください。

💥 痛みが耐えられない!ズキズキする激痛の3つの原因

「痛み止めが全く効かない」「耳や頭まで響くような激痛がする」という場合、主に以下の3つの原因が考えられます。

原因1:ドライソケット(最も多い原因)

抜歯後の激痛の原因として最も多いのが、この「ドライソケット」です。 通常、歯を抜いた後の穴には「血の塊(血餅:けっぺい)」ができ、それがかさぶたの役割をして骨や神経を守ります。しかし、何らかの原因でこの血の塊が剥がれてしまい、あごの骨がむき出しになってしまう状態をドライソケットと呼びます。

  • 特徴: 抜歯後3〜5日目あたりから、強烈なズキズキとした痛み(拍動痛)が出ます。風が当たったり、冷たい水を飲んだりするだけでも激痛が走ります。

原因2:細菌感染による歯茎の腫れ・化膿

抜歯した穴に食べかすが詰まったままになったり、免疫力が落ちていたりすると、傷口から細菌が感染して炎症を起こすことがあります。 ズキズキとした痛みとともに、歯茎から膿(うみ)が出たり、嫌な臭いがしたり、熱を持ったりするのが特徴です。

原因3:「周りの歯」や「骨」が痛いと感じる理由

親知らずの抜歯では、歯を抜くためにあごの骨を少し削ったり、手前の歯に力がかかったりすることがあります。そのため、抜いた歯の隣の歯が浮いたように感じたり、あごの骨そのものや、手前の歯が痛いと錯覚(放散痛)することがあります。

⭕️ 抜歯後の痛みを和らげる・悪化させない正しい過ごし方

ドライソケットや感染を防ぎ、痛みを最小限に抑えるためには、抜歯後数日間の過ごし方が非常に重要です。

🈲 強いうがい・血を吐き出すのは絶対NG!

口の中が血の味で気持ち悪くても、「ブクブクと強いうがいをする」「唾液と一緒に何度も血を吐き出す」のは絶対にやめてください。 傷口を守る「血の塊(かさぶた)」が洗い流されてしまい、ドライソケットになる確率が跳ね上がります。うがいをする時は、水を口に含んで優しく吐き出す程度に留めましょう。

🈲 お酒・タバコ・激しい運動・長風呂を避ける

  • お酒・運動・長風呂: 血行が良くなると、ズキズキとした痛みが強くなり、血が止まらなくなります。抜歯後数日はシャワー程度にし、安静に過ごしましょう。

  • タバコ: 毛細血管を収縮させて血流を悪くするため、傷の治りが極端に遅くなり、ドライソケットのリスクを高めます。

✅ 処方された薬を正しく飲む

痛みがなくても「抗生物質(化膿止め)」は処方された日数を必ず飲みきってください。鎮痛剤(痛み止め)は、痛みが我慢できなくなる前に、少し痛みを感じ始めたタイミングで飲むと効果的です。

🚨 こんな痛みは我慢せず、すぐ歯科医院へ!(急患の目安)

抜歯後、以下のような症状がある場合は、自宅で我慢したり市販薬でしのごうとしたりせず、**「早急に歯科医院を受診」**してください。

  • 痛み止め(ロキソニンなど)を飲んでも痛みが全く引かない

  • 抜歯して3〜4日経ってから、痛みがさらに強くなってきた

  • ズキズキとした痛みが、耳の奥や頭のほうまで響く

  • 出血がドクドクと止まらない、または大量の膿が出ている

  • 口が全く開かない、唾液を飲み込むのも辛い

ドライソケットや重度の感染症になってしまった場合、自然治癒を待つのは非常に苦痛を伴います。歯科医院で傷口の内部を洗浄し、専用のお薬を入れたり、抗生物質を変更したりする処置を行うことで、痛みを劇的に和らげることができます。

🏥 当院(泉岳寺駅前歯科クリニック)の急患・抜歯後フォロー体制

泉岳寺駅前歯科クリニックでは、当院で抜歯された患者様はもちろん、**「他院で抜歯をしたけれど痛みが引かない」「引っ越しなどで抜歯後のフォロー先を探している」**という患者様のご相談・急患対応も随時受け付けております。

痛みを我慢することは、体にも心にも大きな負担となります。「こんなことで連絡していいのかな?」と迷わず、少しでも不安なことがあればすぐにお電話でお問い合わせください。

【クリニック情報】

  • 医院名: 泉岳寺駅前歯科クリニック

  • 住所: 〒108-0073 東京都港区三田3-10-1 アーバンネット三田ビル1階

  • アクセス:

    • 都営浅草線・京急本線**「泉岳寺駅」A3出口から徒歩1分**

    • JR山手線・京浜東北線**「高輪ゲートウェイ駅」からもアクセス良好**

    • 各線**「品川駅」**からのご来院にも大変便利です。

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監修

院長

山脇 史寛Fumihiro YAMAWAKI

  • 略歴

    2009年
    日本大学歯学部卒業
    2009年
    日本大学歯学部附属病院研修診療部
    2010年
    東京医科歯科大学歯周病学分野
    2010年
    やまわき歯科医院 非常勤勤務
    2015年
    酒井歯科クリニック
    2021年
    泉岳寺駅前歯科クリニック 開院
  • 所属学会・資格

    • 日本歯周病学会 認定医
    • 日本臨床歯周病学会
    • アメリカ歯周病学会
    • 臨床基礎蓄積会
    • 御茶ノ水EBM研究会
    • Jiads study club Tokyo(JSCT)
    • P.O.P.(歯周-矯正研究会)
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