失った歯の機能を回復する方法
いつまでも健康で過ごすためには、正しいかみ合わせは必要不可欠です。
かみ合わせが良ければ身体のバランスが整い、しっかり噛めれば食事も美味しく食べられ、食べられれば健康になり、楽しみが増えて生活の質が上がります。
例え、ご自身の歯を失ってしまっても正しいかみ合わせを維持することが大切です。
失った歯の機能、見た目を回復する方法に「入れ歯治療」「ブリッジ治療」「インプラント治療」があります。
当クリニックは、患者さんのお口の中の状態、審美性、メインテナンス性、機能面、費用などを考慮してご希望にあった治療プランを提示いたします。
インプラント・入れ歯・ブリッジの治療法の比較
インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | |
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安定性 | しっかりとした安定性がある 半永久的に使用可能 |
定期的な調整が必要 | ほどほどに安定性がある |
耐用年数 | 10年以上 | 数年経過後に変える場合がある | 数年ほど |
見た目の美しさ | 天然歯と同等 | やや劣る | 天然歯と同等 |
口内の違和感 (個人差あり) |
少ない | 負担が大きい | 負担が大きい |
他の歯への影響 | 自分の歯のように美しい | バネが目立つ入れ歯が多い | 比較的目立ちにくい |
噛める力 | 違和感なし | 違和感あり | ほぼ違和感なし |
手術 | 必要 | 無し | 無し |
治療期間 | 半年〜1年 | 比較的短期間 | 比較的短期間 |
治療後の問題点 | 歯周病になりやすいが定期検診で防げる | 定期的な入れ歯の調整が必要 | 隣の歯が弱くなり、むし歯になりやすい |
費用 | 自費診療のため高価 | 保険適用 | 保険適用 |
インプラント治療とは
入れ歯やブリッジは、残っている健康な歯に負担をかけてしまうというデメリットがありますが、インプラントはこの欠点を補うことができる治療法です。
インプラント体(人工歯根)を歯槽骨(歯を支えるあごの骨)に埋め込むことによって、歯の根っこの役割を代替して歯を固定するので、周りの歯に負担をかけることがなく、他の治療と比べて最も元の歯に近い役割を果たせる治療法です。
当クリニックのインプラント治療
Point01世界的に信頼性の高いインプラント
当クリニックでは、1965年に世界で初めて臨床に応用されたインプラントを開発したノーベルバイオケアというメーカーのインプラントを使用しています。
世界的に大きなシェア率を誇り、信頼性が高く、万が一、どこかでなにかあっても対応できる歯科クリニックが多いことも特徴です。
Point02CTによる診断・治療計画
歯科用CT(Computed Tomography)とは、エックス線を利用し、コンピューター処理することによって、物体の内部を立体的(3D)に撮影する技術です。
歯科用CTであごの骨の量や質、周囲を通る血管や神経の位置などを正確に把握したうえで、手術をシミュレーションしてより安全で確実な治療計画を立てることができます。
Point03万全の衛生管理体制
当クリニックのインプラント治療は、個室のオペ室で行います。治療に集中でき、衛生管理の徹底が図れます。
治療に使用する器具は、世界で最も厳しいヨーロッパ規格の世界最高基準(クラスB)を満たしている滅菌器を導入し、患者さんに使用するごとに付着する細菌やウィルスを死滅させます。また、院内の給水管内を通る水は除菌システム(ポセイドン)を介して常にクリーンに保たれています。
Point04骨を増やす治療にも対応
インプラント治療ができない理由で最も多いのは、埋め込む箇所の骨が足りないというケースです。このような診断をされた方も少なくないと思います。
当クリニックでは、骨を再生する再生医療を行っていますので、これまでに治療ができないと診断された患者さんでもインプラント治療ができる場合があります。
マイクロスコープ(治療用の顕微鏡)で精密な外科治療ができるだけでなく、歯周病治療に長く携わってきた経験から、骨を再生する治療も問題ございません。
インプラント治療の流れ
Flow01カウンセリング
お悩みや希望をお伺いして、患者さんにとってより良い治療をご提案します。
インプラント治療の内容や注意点などもご案内します。
Flow02精密検査
インプラント治療を安全に行うためには、事前検査はとても大切です。
患者さんのあごの骨や周囲の組織の状態を詳細に検査して、より安全な治療計画を立てます。
検査内容としては、歯科用CT撮影、口腔内写真、歯周病検査、模型検査などになります。
Flow03治療計画のご説明
患者さんのお口の状態と治療計画をご説明します。
治療内容に選択肢がある場合は、それぞれのメリットやデメリットもお伝えしますので、今後の治療を一緒に考えていきましょう。
お口の中の環境が良くない場合は、先に治療を済ませる場合があります。
Flow04インプラントの埋入
治療は局所麻酔下で行います。意識がなくなるわけではないのでご安心ください。
1回法の手術では、埋め込んだインプラントの上部に蓋をして、あごの骨との結合期間を設けます。骨の状態が良い場合は、当日に仮歯を入れられることもあります。
Flow05人工歯の装着
インプラントとあごの骨が結合する期間(3~6か月)を置いて、人工歯を作製します。
インプラントに取り付けた蓋を外してアバットメント(人工歯の土台)を取り付けて、人工歯を被せて治療は完了です。
Flow06メインテナンス
インプラントは天然の歯と同じようにあごの骨に植立しているため、ケアが行き届かないと歯周病のような病気になります。(インプラント周囲炎)
日常のセルフケアと共に、定期的なメインテナンスをお勧めしています。
インプラント治療のメリット・デメリット
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メリット
- 人工歯根によりしっかりと噛めるようになります
- 周囲の歯を削る必要がほとんどありません
- 骨に人工歯根を埋入するため嚙み合わせが安定します
- 噛む力の衰えを防ぎます
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デメリット
- 保険が適用できないため自費診療となります
- 外科手術が必要になるため、患者さんに体力的な負担がかかります
- 段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります
- 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります
- 術後も定期的なメインテナンスをしないと、機能が落ちやすくなります
- 処置した個所に食べ物が詰まりやすくなります
インプラント費用
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手術費用¥242,000〜¥297,000
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骨造成¥110,000〜¥220,000
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2次手術¥55,000
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上部構造(人工歯)¥220,000〜¥275,000
入れ歯
入れ歯を使用されている方の中には、保険の入れ歯は痛かったり外れてしまうことも仕方ないと思われている方も少なくないのですが、そんなことはありません。医療保険が適用される範囲内でもピッタリと合う入れ歯を作ることはできます。
そもそも合っていない入れ歯を使い続けることは、お口にとって悪影響を及ぼし、歯ぐきを痩せさせてしまい、入れ歯がどんどん合わなくなってしまいますので当クリニックでは時間をかけて丁寧に使い心地の良い、患者さんにピッタリと合う入れ歯をお作りします。
オーダーメイドの入れ歯治療
保険の入れ歯は使用できる材料が細かく決められていて、入れ歯の土台となる部分にプラスチックしか使えないので強度を保つために分厚くなってしまいます。
装着の違和感を減らしたい、入れ歯を小さくしたいなどの保険の入れ歯の足りないところを補うのが自由診療の入れ歯で、自由診療の入れ歯は材料に制限がないため、レジンと比較して強度があり壊れにくい金属を土台に使用することができます。自由診療の入れ歯は、ご希望に合わせたオーダーメイドの入れ歯です。
入れ歯の種類
金属床義歯
保険適用で入れ歯を作る場合、プラスチック(樹脂)だけで土台を作る必要があります。
自由診療の入れ歯は材料を自由に決められるので、土台に金属を使用することができます。金属床義歯は丈夫で壊れにくく、歪まないので残った歯と歯ぐきに優しいのが特徴です。金属部分は汚れにくいので清潔さを保ちやすく、薄く軽く小さくできているので、快適で違和感も少なくすることができます。
- 治療期間
- 2週~4週間
- 治療回数
- 4~6回
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メリット
- 保険診療のプラスチック(レジン)より頑丈で、薄く加工できます
- 金属を土台に使うため、頑丈な義歯を作製でき、しっかり噛めます
- 金属から熱が伝わり、患者さんが味覚を感じやすくなることで、より食事を楽しめるようになります
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デメリット
- 保険が適用できないため自費診療となります
- 金属アレルギーをお持ちの患者さんは使用できない可能性があります
- 素材に重みがあるため、金属床を装着した際に違和感を覚える場合があります
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーとは、外科手術によってあごの骨に埋め入れた2本程度のインプラントで固定する入れ歯のことで、アタッチメントの働きをする部品を使ってインプラントと入れ歯と連結します。そのため、インプラントとは異なりいつでも取り外して普通の入れ歯のように容易にメインテナンスすることができます。
入れ歯があごの骨にしっかり固定されるので、食事や会話の途中でズレたり、外れたりするようなことを防止します。
- 治療期間
- 4~6ヶ月
- 治療回数
- 6~8回
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メリット
- 入れ歯を金具や磁石で支える構造なので、「しっかり安定する」、「食べ物をよく噛めるようになる」、といった効果が期待できます
- 入れ歯を固定させるためのインプラントが、比較的少なくて済む(2~4本)ことから、患者さんの治療費を抑えられる可能性があります
- 入れ歯部分が取り外せるので、患者さんご自身で簡単にセルフケアを行うことができます
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デメリット
- 保険が適用できないため自費診療となります
- 手術が必要なので、患者さんの体力に負担をかける可能性があります
- インプラント手術と入れ歯の作製が必要になるので、治療が長期に渡るケースがあります
- インプラントと入れ歯、どちらかに不具合が生じると咀嚼や会話がしづらくなる可能性があります
入れ歯治療の費用
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金属床義歯¥330,000
土台に金属を使用した入れ歯
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インプラントオーバーデンチャー¥385,000〜¥495,000
インプラントを固定源にする入れ歯
ブリッジ
ブリッジとは、何らかの理由で欠損した所を両隣の歯を支持として使い、連結した人工歯を橋のように架けて補う治療です。
入れ歯と比べ、しっかり固定されるので違和感が少なく、しっかり噛むことができます。インプラントのように外科手術がいらず、費用も抑えられる治療です。
隣接歯をできるだけ削らないブリッジ
隣り合う歯をほとんど削らず治療できる「接着性ブリッジ」という治療は、前歯などの噛む力が弱い箇所に適応される治療で、セラミックの人工歯を両隣の歯に接着することで固定します。
隣り合う歯が削ったことのない綺麗な歯で、できるだけ歯を削りたくない方にお勧めです。