
症例概要
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患者様: 50代 女性
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お悩み・状態: 右下の奥歯(第1大臼歯:右下6)が重度の虫歯になっており、その手前の歯(第2小臼歯:右下5)は以前から歯を失っている状態でした。
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治療方針: 虫歯が進行していた右下6番は保存が困難なため抜歯を行い、同時にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」を選択しました。欠損していた右下5番については、インプラント埋入と同時に、顎の骨の厚みを補うための「骨造成」を行いました。
治療の経過と内容
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インプラント埋入手術および骨造成: 右下6番を抜歯し、その日のうちにインプラント体を埋入しました。同時に右下5番にもインプラント体を埋入し、骨量が不足していたため骨造成を行いました。
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待機期間(約3ヶ月): インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するのを待ちました。
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2次手術(遊離歯肉移植術): 埋入手術から3ヶ月後、インプラント周囲の歯茎を丈夫で健康な状態にするため、上顎の口蓋から硬い歯肉を移植する「遊離歯肉移植術(FGG)」を行いました。
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上部構造の作製・装着: 2次手術から1ヶ月後、歯茎の状態が安定したことを確認し、セラミック等の白い被せ物(上部構造)を作製し、装着しました。
治療詳細データ
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治療期間の目安: 約4ヶ月半〜5ヶ月
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治療回数の目安: 約8〜10回 (※治療期間や回数は、治癒の経過や口腔内の状態により個人差があります。)
治療費用(自由診療)
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インプラント埋入手術: 484,000円 (242,000円 × 2本)
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骨造成: 110,000円
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2次手術(遊離歯肉移植術等): 110,000円
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上部構造(被せ物): 440,000円 (220,000円 × 2本)
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【参考総額】: 1,144,000円 (※上記は本症例における費用です。実際の費用はお口の状態や選択する被せ物の種類などにより変動いたします。)
⚠️ インプラント治療・関連手術における主なリスク・副作用
当院では安全に配慮した治療を行っておりますが、外科処置を伴うため以下のリスクや副作用が生じる可能性があります。
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手術に伴う一般的な症状: 術後に痛み、腫れ、出血、内出血(青あざ)が生じる場合があります。通常は数日〜1週間程度で落ち着きます。
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骨造成に関するリスク: 術後の腫れが長引くことや、稀に感染を起こす場合があります。
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遊離歯肉移植術に関するリスク: 歯肉を採取した上顎の口蓋部分に、術後しばらく痛みや出血、違和感が生じる場合があります。
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インプラント周囲炎リスク: 治療完了後も、日々の清掃や定期メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎(歯周病のような症状)を引き起こし、最悪の場合インプラントが脱落する恐れがあります。定期的な歯科医院でのメンテナンスが必須となります。